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2003年10月ログ。   

 今日のHEY!HEY!HEY!にジャニーズJr.の新ユニット「NEWS」が登場した。

 まばゆいばかりの美少年オーラを発する9人。見事なまでに整った顔立ちのメンバーが揃っているのだが、まあ、いかにもジャニーズな感じのグループ。俺には嵐との違いが分からない。

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 先週のHEY!HEY!HEY!には星井七瀬という、ものすごく普通な女の子が歌手として出演していた。

 アイドルにしては普通っぽい、とかじゃなくて一般人として普通。同じクラスに居たとしても覚えてなさそうなくらい普通。楽曲は極端に珍妙だったが、それを補ってあまりある本人の普通さ加減。「普通っぽいところが良い」とかを通り越して、完全に普通。この人がアイドルと認められるならば、「アイドル」という言葉の定義も揺らいでしまうのではないかと思ってしまうほど普通。革命的に普通。言わば前衛としての普通。今や女性アイドル界は「かわいい」の次に「かわいいけど普通っぽい」が現れたという変遷を経て、新たな地平「ただの普通」を求める段階に達したらしい。ジャニーズも、先を読んで今からそういった要素を取り入れていくと良いのではないだろうか。

 ということで、俺を10人目のメンバーとしてNEWSに入れてくれないか。普通さには自信がある。


 電気ポットが壊れた。

 何かと不便。失ってわかる、ポットの素晴らしさ。そう言えば以前、タモリが笑っていいともで「電気ポットによって常に沸いたお湯が家庭にあるということは、昔で言えば、お湯担当の小姓をひとり雇っているようなものだ」って言ってたことがあった。今までそんな贅沢をしているつもりは無かったが、やっぱりポットがある暮らしってすごい。ポットへの感謝の思いを新たにして、次の日ポットを買いに行くことにした。

 ポットを買うのは数年ぶりだったので、もしかしたらポットも進化してるのではないかと思い、いろいろ調べてみた。ipodと間違えそうな名前のiポットなど様々な製品があったが、最近の目立った進化としては、どうやら一年前くらいから給水タンクが別になったタイプが出始めているらしい(→こんなの)。内容量の半分を別タンクにすることによって、沸かす量を減らして省エネを実現。使った分はタンクから自動給水。

 自動給水というのは良く考えたなと思う。ポットは予想外に進化を遂げていた。それなら、もっとその路線で進化してくれないだろうか。

 進化イメージ。まず水道からタンクへ自動給水。お湯を使ったらタンクからポットへ自動給水。お茶を入れたらポットから急須へ自動給湯。お茶を飲むごとに急須から湯呑みへ自動給茶。一杯目はぬるめで徐々に熱くなる「秀吉モード」なんかもあるといい。欲を言えば、部屋の温度・湿度から喉の渇きを判定して、自動でお茶を出してくれたりすると最高。あと、たまにはコーヒーとかも自動で飲みたい。もちろん腹が減ったらカップ麺にも自動でお湯。どうせだから風呂にもお湯を入れてくれないか。自動で。

 そこまで行けば本当に小姓レベルだと思う。とりあえず今回は手動のポット買った。8,980円。


 ひさしぶりにNHK「のど自慢」見た。

 たぶん10年以上見てなかったと思うのだが、今でも俺の記憶にある通りの番組だった。

 キンコンカーン、鐘の音からテーマ曲へ。舞台の両側から10人ずつくらいの出場者が手拍子しながらスキップで登場。今日は石川県・輪島市文化会館からお送りいたします。輪島塗りで知られるこの街、なんと6軒に1軒が輪島塗りに関係したお仕事をなさっているそうですよ。それでは早速まいりましょう。畑仕事の格好をしたおばあちゃん登場。ちょっと歌ったところでキーンコーン。鐘2つ。あらあらおばあちゃん、その格好はどうしたの?これね、昔はみんなこうだったの。その後もんぺになって、今はズボンだね。あはは、そうなんだ。ありがとうね。では続いてまいりましょう。若い母親と年頃の娘が「ペッパー警部」を振り付きで。キーンコーン。いや残念でした。なんと親子だそうですよ。山本譲二さん、どっちがお母さんかわかりますか?わざと間違える山本譲二。それでは次の方、消防署から来てくれました、7月に子供が生まれたそうです。「一日消防署長」と書かれたタスキを掛け、レスキュー服に身を包んだ男が出てきて熱唱。ばんざーい、きみにーあえてよかったー。キンコンカンコン。合格。20組が歌い終わって審査結果発表。特別賞はさっきのおばあちゃん。

 「情報網の発達で田舎は失われた」なんてウソじゃないか。ここにあるよ。全部ある。見てみろ、のど自慢。

 ちょっと興味を持ったので、のど自慢について検索してみたところ、こんなサイトがヒット。そこには予選会に臨む際の心得が詳細に書かれていた。しまいには予選会でのマイクの受け渡しについてまで。なんかガッカリ。こりゃ「お受験」だ。完成されたマニュアルを熟知した者同士が競い合う予選会。

 でも、きっとそうじゃない。NHKが求めているのは、そんな研究をしてる人ではなく、ピンクレディーの振り付けを一緒になって練習してしまう親子であり、子供が生まれてバンザイを熱唱する消防隊員。さらに言えば笑顔で手拍子しながらスキップしちゃえる人。その方針こそが何十年も日曜の昼を支えてきたのど自慢の肝。

 と、言ってはみたものの、あのおばあちゃんは狙って畑仕事の服を着てきたんだろうな。勝者、おばあちゃん。


傷ついたのは誰の心

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 ソフトモヒカンっぽい髪型にしたら、仲間の女の子に「出川哲朗を意識してるの?」って言われた。

 怒り狂って、その子を猛攻撃したのだが、間に入った第三者から「まあ待てよ、その子が先月パーマかけた時、お前なんて言ったか覚えてるか?」と言われて我に返った。

 そういえば俺、たしか先月「そのパーマ、ひとりだけ水中に居るみたいだね」って言った。髪型のことを言われるのって、腹がたつものだな。悪いことをした。お互いに反省して仲直り。気付かせてくれてありがとう。

 ちなみに指摘してくれた第三者の男、まだ20代なのだが、たいそうハゲている。


 全国的に体育の日は運動会をやるそうで。

 北海道の運動会シーズンは5月終わりから6月頃。おそらく「10月だと寒いから」だろう。まあそれはそれとして。

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 小学校の運動会に、「鯉の滝登り」という競技があった。

 紅白に分かれた全校生徒が3列ずつくらいに並んで両手を上げ、巨大な鯉(鯉のぼりにウレタンを詰めたもの)を掲げて前から後ろへ送っていく。大玉送りの鯉バージョンだ。

 同級生の中に、毎年この競技だけ「宗教上の理由により」辞退する人がいた。子供というのは言って良いことと悪いことの区別がつかないから、みんなで「なんでダメなの?」と、からかった。その同級生は毎年「親にダメって言われてるから」と繰り返すばかりで、どんな理由なのかは結局わからないまま高学年になり、周りも分別がつくようになったので、この話題はタブーとなった。

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 こういう話をふくらませると怒られそうなので、「鯉の滝登りを禁じている宗教の全貌予想」は、やめておきます。でも、どんな理由だったのかが未だに気になっています。何か御存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。僕の考えでは「親が広島カープの熱狂的ファンだった」くらいかなと思うんですが。


 「バカの壁」という本が売れている。

 たぶんバカじゃない人が読む本だろうから興味が無かったのだが、筆者の養老孟司が最近出した本のタイトルには心を惹かれた。

 そのタイトル、「逆さメガネ」。

 「メガネを逆さにかけるとウルトラマンみたいだよね」みたいな話だろうか。それは是非とも読んでみたい。一気にバカ側の俺に歩み寄って来てくれたように感じる。

 しかし、そこまでされると逆に警戒してしまう。何かの罠かもしれない。とりあえず、メガネは普通にかけたままで立ち読みしてみようと思う。はしゃぐのは、それからだ。


 昨日の朝、出掛ける前にビデオの録画予約をした。

 朝刊のテレビ欄に目を通したら、どうしても見たい番組があったからだ。話題の月9新ドラマではない。俺が録画したのは「徹子の部屋」。

 

徹子 - 涙 - 小さん夫妻の銀シャリ…桂小金治
10/6テレビ欄より。

 

 「小金治」で「銀シャリ」。鬼に金棒、みたいなものだと思う。もうそれだけで全てが伝わっているのに、一行目が1文字あまったからって「涙」って入れてある。

 これは見ないわけにはいかない。こんなものを録画してまで見る行為がいささか悪趣味だと思われる向きもあるかもしれないが。

 さて、番組の内容がどんなものだったかというと、おそらくみなさんが思い描いたものとそれほど違っていない。ただ、さらにそれを二段階くらい煮詰めた感じにして頂けると、より近いんじゃないかと思う。

 軽く紹介すると、物の無い時代、稽古をつけてもらいに小さんの家に通ってた頃、いつも白米を食わせてもらってたので「金持ちなんだな」と思っていたが、ある日たまたま家を覗いたら、小さん一家がサツマイモを食っていた、みたいな話がメイン。「え!?そこ!?」っていうタイミングで泣き始め、他にも感動ネタをいくつか散りばめながら、放送時間の三分の一くらいは泣いてたと思う。あと最近、落語の活動を再開したとか。落語もやるんですよ、と言った時に徹子から出てきた噺が御丁寧に「芝浜」。モロ過ぎだろ、それは。

 濃い30分だった。わかっていたこととは言え、次々と押し寄せる感動の押し売り攻撃に、ほとんど倒れそうになった。「じゃあ、どうしてお前は小金治の番組なんか録画したんだ」って?

 それは秘密です。


 スーパーで、カボチャ見たら「くりあじ」って印刷されたシールが貼ってあった。

 栗味、ということだろう。どうやらそれは品種名らしく、家で検索してみたら他にも「くりじまん」「栗太郎」「九重栗」など、栗をイメージした品種名のカボチャがたくさんあった。

 カボチャの生産者が改良を繰り返し、目指しているゴールが栗。そう言えばカボチャをほめる時、「栗みたい」と言う人がいる。カボチャに求められているのは、おいしいカボチャの味ではなく、栗の味だ。俺がカボチャだったら思春期に家出してたと思う。「俺は栗じゃねえんだ!」って言い残して。

 

 

 知り合いで、顔が少し矢田亜希子に似ている女の子がいて、おそらく平均以上にかわいい顔なのだが、その人に会うたびに「かわいい」と思う前に「もう少しでそっくりなのに、惜しい」という考えが浮かんでしまう。

 矢田亜希子が特別かわいいとは思わないけど、俺がその人とまっすぐな気持ちで向き合えない原因が、栗としての矢田亜希子の存在にあるのは間違いない。


 お知らせだけです。

・ログの分量が増えてきたので、表示を月単位にしました。

・11月中旬まで少し更新が減るかもしれません。その間、小ネタのコーナーを作って、そこを毎日更新しようかなと考えています。まだ考えているだけですが。

・「おっさん壁紙に この人を追加してくれ」というリクエストを、たくさん頂いております。見栄を張っているわけじゃありません。本当に頂いております。ありがとうございます。少しずつお応えしようと思っていますので、気長にお待ちください。


 @niftyデイリーポータルZで、「ゴーゴー聴診器」という特集をやっていた。聴診器でいろんな音を聞いてみる企画。

 それを読んで興味を持ったので、聴診器について検索していたらステレオ聴診器という品物を見つけた。

 ステレオで意味あるんだろうか。左右、同じ音で良くないか。

 しかし、やはり何事にもマニアというのは居るものだ。そのステレオ聴診器を使用した医師達から寄せられた感想を紹介するページの一件目に、一般人が驚いてしまうようなコメントがあった。

 

S医科大学小児科講師 A.W.先生
最近、薦められてステレオ聴診器を購入して使用してみた。(中略)最初に聴いた時のあの臨場感溢れる生々しい心音と気管支音は今でも忘れることが出来ない。

 

 なんか感動してるみたいだけど、その気持ち、全くわからない。

 

レコードがモノラールからステレオ時代へ発展したように聴診器もそれと同じように時代の要求に応えて、このステレオ聴診器が考案されたように私には思われる。

 俺には思われない。「モノラール」っていう表記も、なんとなく気取っててイヤな感じ。

 読み進めると、他の医師からも「本当に良いものだ」という感想が多数寄せられているのだが、最初に読んだコメントの印象が強すぎて頭に入らない。

 今度、病院でステレオ聴診器を持っている医者に会ったら、「心音が大好きなんですか?」って聞いてみたいと思う。


 TBSの新番組「ウンナンさん」に占い界の重鎮・細木数子が出て、ゲスト芸能人の悩みを聞くかたちで占いを披露していた。

  その中で神田うのが、副業でやってるデザイナーの仕事について相談したら、 「あなたは才能があるから、周りが理解してくれなくてイラ立つことが多いと思う」みたいなことを言っちゃってた。

うの「そう!そうなんですよー!うののブランドがあって、うのがメインでやってるんだけど、周りの補助の人達がうのの言ってることを全然理解してくれないの!」
数子「それはあなたが言ってることのレベルが高すぎるからよ。」

 これを聞いた瞬間、全国の視聴者が思ったことだろう。「数子、逆だ。」

 まあ神田うのには見当違いなことを言っていたが、その後で占った泉ピン子には「あなたは欲が深すぎるのよ。」と、 万人が納得する的確な意見を述べられていた。きっとその違いの原因は占いの精度がどうこうという問題では無くて、細木数子が神田うののことを良く知らなくて、泉ピン子については良く知っていたということだ、と考えるのは俺の心が汚れているからだろうか。

 占いの知識なんて何も無いけど、俺と細木数子で「芸能人の5年後を言い当てる占い合戦」をしたら、圧勝できると思う。


 ダイエーホークスが優勝して、福岡でも川に飛び込んだ人が居たそうだ。もう、地元チームが優勝したら川に飛び込むというのが野球ファンの間でのスタンダードになったんだと思う。

 来期は日本ハムファイターズが北海道に本拠地を移す。優勝するのが怖い。10月の石狩川、水温は何度だろう。

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 北海道日本ハムファイターズが、クマをモチーフにした新マスコットの名前を募集し始めた。

 脳裏をよぎるのは1996年、札幌のサッカーチームが一般公募で「コンサドーレ」と名付けられた時のこと。由来は「道産子を逆から読んで→コンサド + オーレ」。Jリーグから「オーレ」という単語を連想することが既に微妙だった頃の話だ。この名前は北海道出身じゃない人が考えたとか。地元・札幌では「ひどい名前が付けられたものだ、それならよっぽど『ドサンコズ』とかの方がマシだった」という意見をよく聞いた。

 今回も同じような悲劇が繰り返される予感がする。北海道民不在のまま、またどうしようもない名前が付けられるのではないだろうか。

 とりあえず「イヨマンテ君」とかにして、いちど北海道民とモメておいた方が、後で愛されるんじゃないかと思う。


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