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2003年10月20日ログ。   

●2003/10/20

 ひさしぶりにNHK「のど自慢」見た。

 たぶん10年以上見てなかったと思うのだが、今でも俺の記憶にある通りの番組だった。

 キンコンカーン、鐘の音からテーマ曲へ。舞台の両側から10人ずつくらいの出場者が手拍子しながらスキップで登場。今日は石川県・輪島市文化会館からお送りいたします。輪島塗りで知られるこの街、なんと6軒に1軒が輪島塗りに関係したお仕事をなさっているそうですよ。それでは早速まいりましょう。畑仕事の格好をしたおばあちゃん登場。ちょっと歌ったところでキーンコーン。鐘2つ。あらあらおばあちゃん、その格好はどうしたの?これね、昔はみんなこうだったの。その後もんぺになって、今はズボンだね。あはは、そうなんだ。ありがとうね。では続いてまいりましょう。若い母親と年頃の娘が「ペッパー警部」を振り付きで。キーンコーン。いや残念でした。なんと親子だそうですよ。山本譲二さん、どっちがお母さんかわかりますか?わざと間違える山本譲二。それでは次の方、消防署から来てくれました、7月に子供が生まれたそうです。「一日消防署長」と書かれたタスキを掛け、レスキュー服に身を包んだ男が出てきて熱唱。ばんざーい、きみにーあえてよかったー。キンコンカンコン。合格。20組が歌い終わって審査結果発表。特別賞はさっきのおばあちゃん。

 「情報網の発達で田舎は失われた」なんてウソじゃないか。ここにあるよ。全部ある。見てみろ、のど自慢。

 ちょっと興味を持ったので、のど自慢について検索してみたところ、こんなサイトがヒット。そこには予選会に臨む際の心得が詳細に書かれていた。しまいには予選会でのマイクの受け渡しについてまで。なんかガッカリ。こりゃ「お受験」だ。完成されたマニュアルを熟知した者同士が競い合う予選会。

 でも、きっとそうじゃない。NHKが求めているのは、そんな研究をしてる人ではなく、ピンクレディーの振り付けを一緒になって練習してしまう親子であり、子供が生まれてバンザイを熱唱する消防隊員。さらに言えば笑顔で手拍子しながらスキップしちゃえる人。その方針こそが何十年も日曜の昼を支えてきたのど自慢の肝。

 と、言ってはみたものの、あのおばあちゃんは狙って畑仕事の服を着てきたんだろうな。勝者、おばあちゃん。

 



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