2003年11月ログ。 |
友人の結婚式に行ってきた。 式から見た。神父さんが「誓いますか?」とか言うタイプのやつ。何度出席しても、ああいう欧米風の儀式には慣れることができない。「誓いのキスを。」と聞いて、うわぁ、親戚一同の前でキスするのかよ、と思ってる自分。「賛美歌斉唱。ご起立ください。」と聞いて、うわぁ、なんか照れるなぁ、と思ってる自分。 しかも今回の式で歌われた賛美歌が、どういう狙いだか知らないけど「慈しみ深き」みたいなメジャーな歌じゃなくて、なんか通好みな選曲だった。歌える人、ほとんど居なかった。みんなポカーンとしてた。残念ながら参列者の中にキリスト教で育った人が少なかったんだと思う。俺の知る限り、新郎新婦もキリスト教徒じゃなかったと思うし。 結婚式だからって急に言われてもねえ、という話。 ------------------------- 俺が一昨年に釧路で見た光景を思い出した。真宗大谷派の門徒だったと伝え聞く叔父の葬儀に参列した時のこと。途中までは良くあるスタイルの葬式だったと思うのだが、お経が終わった時に、坊主が突然「それでは、お手元の冊子の最後のページをお開きください」って言い出した。確かに手元には冊子があった。何事かと思い、最後のページを開いたところ、そこには楽譜が。 坊主「み仏にいだかれて、斉唱。」 葬式で歌?と思っていると、参列者全員が伴奏に合わせて一斉に歌い出した。お年寄りから小さい子供にいたるまで、本当に全員。しかも、みんなすごい大声で。いきなり盛り上がった。何百人もの参列者が生み出す巨大なグルーヴ。ちょっと会場も揺れてたんじゃないかと思う。何だかわからないけど怖くなって、俺も必死になって口パクで歌ってるフリをした。助けを求めて横を見たら、俺の両親も口パクで頑張ってるところだった。 すごい光景だった。無宗教の我が一家には軽い衝撃だった。いいものを見たと思う。結婚式で見たいかどうかは別として。 ------------------------- 友人へ。結婚おめでとう。いい結婚式だった。でも、出席者全員に「金のなる木」を配るのって、いやがらせにしては少し遠回し過ぎるんじゃないかな。
お知らせです。 画面表示に関するメールを多数いただきました。ありがとうございます。皆様からお寄せ頂いた情報を総合すると、MacOS9以下 + IE5の場合に本文の枠組みが崩れるようです。 今、新たな表示方法を模索しているところです。該当される環境の方々、恐れ入りますがもうしばらくお待ちください。
あと、別件ですが、新コーナーとしてアンデミルミルのファンサイトを計画中です。編み物ファンの方々もしばらくお待ちください。 「編み物しようぜ!」という威勢の良い写真に見えますが、人差し指と中指をご覧ください。指先の肉がエグれてます。アンデミルミルのやり過ぎによるものです。病気かもしれません。
お知らせです。 ------------------------- わりと打たれ弱いので、やっぱり画面表示に関する話題の範囲内でお願いします。イカって何だよ。
お知らせです。 ------------------------- 昨日のスポニチで二宮清純が書いていたのだが、元・横綱の輪島は、プロレスに転向してからしばらく経った頃にインタビューで「プロレス転向のどこが難しいか」と聞かれて、こう答えたそうだ。
「あのな、投げられて受け身をとるだろう。その時点でオレは"負けた"と思うんだ。なにしろ相撲なら、それで終わりだからな。そこで受け身をとって反撃しろと言われても体が反応しないんだよ。頭では分かっていても、相撲のルールが体に染みついてしまっているんだ。背中が勝手に"負け"と判断するんだ。アンタ、わかるかい?」
そのコラムの趣旨は、まったく輪島さんは面白いなあ、ということではなくて、曙のK-1挑戦を不安視するものだった。二宮氏は続ける。 相撲とプロレスは似て非なるものだ。それ以上に相撲とK-1の間には距離がある。ダウンした場合、ダメージは肉体よりもむしろ精神面に残るのではないか。背中の記憶は過去を払拭できるのか。 その流れは強引すぎるんじゃないかと思う。そもそもK-1はプロレスと違ってダウンが直接勝敗にかかわる競技なのだから、「ダウンしたら不利」なんて話をしても仕方ないじゃないか。なぜ二宮氏ほどの高名なスポーツライターが、輪島と曙を強引に関連づけてしまうような文章を書いたのか。
ここで俺は気付いてしまった。やっぱりこのコラムの趣旨は「輪島さんは面白いなあ」ということだったのではないだろうか。曙に かこつけて輪島の話を書きたかっただけなんじゃないか。そうとしか考えられない。
@niftyデイリーポータルZの特集記事「大きな帽子を作ろう」で見た編み物グッズ・アンデミルミルがどうしても欲しくなった。 編み物なんてしたことないけど、これは面白そう。買う気満々でネットで検索したが札幌での取扱店情報が見つからない。そこで、近所のジャスコに入っている手芸店に電話で問い合わせてみたところ「うちには在庫が無いが、本店にはある」との返答。その本店というのが、街のど真ん中に四階建てのビルを構える、札幌で最も大きい手芸店。すぐにでも向かおうと思ったのだが。 急に不安になった。考えてみたら手芸店に行くのは初めてだ。どんなところなんだろう。いきなりそんな総本山みたいなところに行って大丈夫なものなのか。思いきり浮くんじゃないのか。しかもアンデミルミルは、よりによって四階にあると言う。俺は果たして四階まで辿り着けるのか。周りからの冷たい目線が刺さらないのか。「おいおい、男が一人で来てるぞ」とか言われないのか。後ろ指さされないのか。もしかして二階あたりで輪針ヌンチャクを操る店員と対決することになるんじゃないのか。上の階には巨人も居るに決まってるんだ!怖い!
手芸店に行くだけなのに、どうして俺は無駄な事ばかり考えてしまうんだろう。考えるな、感じろ。
早朝、テレビをつけたら「平成歌謡塾」という番組が放送されていた。 演歌の番組らしい。一人目のゲストはデビュー24年目にして平成歌謡塾初登場となる沢田聖子さんという方で、新曲「ナンクルナイサ」を披露。ナンクルナイサとは沖縄の言葉で「大丈夫だよ」というような意味だそうだ。俺みたいな素人が20年以上ものキャリアを積んだ方に申し上げるのは心苦しいのだけれど、もうその路線は掘っても石油出ないんじゃないかな。 二人目のゲストは、デビュー45周年を迎え、満を持して平成歌謡塾初登場となる原田直之さん。今日歌っていた「希望船(きぼうぶね)」という歌の最後が心に残った。
たった一度の人生だから
本人の人生を表すような歌詞。なんか、決意のようなものを感じる。でも、自分しか希望を持てない状況であれば、45年も続けずに退く勇気も必要なのではないだろうか。 何十年も活動して初出演、という人を連続で見てしまい、やはり歌の世界は厳しいなと思ったのだが、後で検索してみたところナンクルナイサの沢田聖子さんは既にかなり御活躍されているようだし、 希望船の原田直之さんは民謡が本業で、平成2年には「全国ご町内音頭」という曲で50万枚ヒットを記録しているらしい。売れてないわけではなく、ただ二人とも演歌とは違うジャンルの歌い手だから平成歌謡塾には出ていなかった、ということのようだ。俺が知らなかっただけで下積み歌手扱いしてしまって申し訳ありませんでした。50万枚ヒットしてるはずの「全国ご町内音頭」をグーグルで検索したら20件くらいしかヒットしなかったことは少しアレだが。いや、別に疑ってるわけじゃないです。 ------------------------- 元ルックルックファンにお知らせ。市川昭介先生がかなり衰えていたので、平成歌謡塾で一度確認しておいた方がいいと思います。
テレビ朝日「SmaSTATION」で、日本の若者の選挙離れが取り上げられていた。 その中で、オーストラリアなど、投票が義務とされている国が紹介され、ゲストから「日本も義務化すれば良い」とのコメントが出ていた。 その考え方には同意できない。どうして若者が選挙に行きたがらないか、という問題を無視したまま、むりやり引っ張り込んでも意味が無いからだ。 では、なぜ若者は選挙に行きたがらないのだろう。俺が思うに、社会は若者に「選挙行こうよ!」というメッセージを送り過ぎだ。追えば逃げるのが人間の心理。今は若者に逃げられてる状態。 だから、今度は選挙側が若者から逃げればいいと思う。例えば、投票箱を背負ったオッサンが一日中、選挙区内を逃げているというのはどうだろう。そのオッサンを24時間以内に捕まえなければ投票できない仕組み。逃げれば追うのもまた人間の心理。きっと若者たちは何とかオッサンを捕まえて投票しようという気になるのではないか。 今日は社会問題に鋭く切り込んでみた。これからは社会派サイトと呼んでくれてかまわない。
鉤屋という会社のイベントに行ってきたのですけれども、主催者にカンパしてくるのを忘れました。すみません。死んでお詫びします。保険金をカンパします。受取人って法人名義にできるのかな。 おっさん壁紙に林家こん平追加。
NHK教育「趣味悠々」の「中高年のためのパソコン講座」で、新シリーズ「パソコンで音楽を楽しもう」がスタートした。 中高年の生徒役は、前シリーズ「パソコンで絵を描こう」から引き続き、元NHKアナウンサーの吉川精一と広瀬久美子。今日のサブタイトルは「鼻歌で第九」ということで、マイクからの音声入力に挑戦していた。 最初に講師が手本としてマイクに向かって第九を歌う。するとモニタに第九のメロディが音符になって現れ、再生ボタンを押すとスピーカーから第九が流れる。ちょっと驚いた。こんなに精度の高い採譜ソフトがあるのか。これなら音楽知識が無くてもパソコンで音楽を楽しめそうだ。 しかし次に挑戦した吉川アナが、採譜ソフトの本当の実力を教えてくれた。NHKを退社してから演歌歌手になったという吉川氏の、やたらビブラートの効いた歌声はパソコンにほとんど認識されず、8小節分うたったのにモニタには音符6つくらいしか出てなかった。あれを正しい楽譜に直す作業は、おそらくゼロから打ち込むのと変わらない。 うなだれる吉川アナ。講師に促されて再度挑戦したところ、少し改善されたものの、やはりおかしな楽譜になってしまった。広瀬アナが「歌が上手すぎるからですよ」とか「吉川さんの歌声はフワっとした感じで、人が聞くと本当に心地良いんですけどパソコンには向かないんですねえ」と、フォローの言葉をかけていたが、メトロノームを無視して途中から完全に一拍ずれていった歌いっぷりは、パソコンうんぬんという話じゃない気もする。 パソコン知識も音楽的な素養も乏しい生徒を抱えて先行き不安なこの番組だが、来月初めには「オーケストラなんて簡単だ」というサブタイトルでの放送が控えている。本当に一ヶ月でそこまで進歩できるのなら、俺も見続けようかと思うのだけれど。
彼女の誕生日が迫っているのだが、それに先駆けて彼女が今日、財布を落としたそうだ。落胆した声で電話がかかってきた。どう考えても俺が買うんだろうなぁ、財布。よりによって今おとさなくてもいいのに。タイミング良すぎる。本当に落としたのか。 こんな時に疑うべきではない。俺が買うことにしよう。財布は意外と人に見られる機会が多いのでキチンとした物を持った方がいい、とか良く言う。まあ、俺も彼女も田舎者だからブランド品でも買っておけば問題ないのだろうとは思う。しかし、どうもそれも面白くない。どうせだから「え!?こんな財布が!?」みたいなやつを渡したい。 そう思ってネットで検索してみたものの、あるのは「エレガンス」とか「高級感」といった、お決まりの文句が並ぶページだけで、「驚きの新機軸!」とか、「待望の機能搭載!」なんてことが書いてある財布のページは一つも無かった。財布は進化を止めていた。画期的な財布というのは無いのだろうか。 それで考えてみたんだけど、お札のシワをのばしてくれる財布があるといいと思う。具体的に言うと、片面がアイロンになってる財布。たぶん熱いけど仕方ない。改革には痛みが伴うものだ。
|