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2004年02月ログ。   

 携帯電話が壊れた。

 液晶画面に何も表示されなくなってしまった。保証期間内なので修理してもらおうと思ったのだが、保証書もレシートも保管してないことに気付いた。どうしよう。

 まず落ち着こう。携帯電話ならレシートなんか無くても、俺の個人情報とともに購入記録が完璧に残ってるはずだ。でも「保証書かレシートが無いとダメです」なんて言われた場合どうする。「責任者だせ」って言うか。「俺もカタギの人間なんで、こういう場所で騒ぎたくないんだ」って言うか。別室に通されるか。「携帯が一日つかえなかったせいで損害でてるんだ、どうしてくれる」って脅すか。そこで少し軟化しておだやかなムードにするか。ここで無償修理の話を持ち掛けるか。うん、だいたい決まった。そうしよう。

 そこまでやってしまったら、もうカタギとは言えないかもしれない。もう太陽の下を歩くことはできないかもしれない。さようなら社会。今まで楽しかった。

 交渉に使いそうな民法の条文をネットで検索して、万全な状態で販売店へ。さあ来い! この野郎! レシートなんか無いぞ!

 

 

店員
「それでは購入記録をお調べした上で交換させて頂きますので、お掛けになってお待ちください」

 

 すんなり新品と交換してもらえた。ああ、良かった。でも何だろう。この胸に残る攻撃的な気持ち。


 前回、歯科衛生士になりたいと書いたところ、歯科衛生士の方から「過去には男衛生士も居たらしい」というメールを頂きました。スミルノフ教授のお話によれば、「歯科衛生士法上、男性も可能だが、これまでの国家試験合格者は数人程度。法律ではなく、雇用が無いことの影響が大きいのではないか」とのことです。

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 じゃあ俺が歯科衛生士になるために、雇用を創出して男性歯科衛生士の裾野を広げることを考えよう。

 既存の歯科医院に、男を大量に雇用してもらうのは難しそうなので、いっそ男性歯科衛生士だらけの新しい施設を作ってしまった方が早いのではないかと思う。そこで、男性歯科衛生士がたくさん在籍していて、歯石を取ってくれるエステのような施設を考えた。女性客がターゲットになるだろうから男前をそろえよう。指名制にしても良いかもしれない。歯石ホストクラブ。これは結構、当たりそうな気がする。

 歯科衛生士だらけとは言っても、歯科衛生士の業務は歯科医師の指導のもとでなければ行えない決まりがあるようなので、歯科医師も必要だ。歯科医を一人雇うとなると、それだけで相当な金額が必要になるけど仕方ない。開業にはかなりの金がかかりそうだ。

 

 思ったんだけど、この新事業、ジャニーズがやればいいんじゃないか。ジャニーズなら資金力の面でも不安が無いし、男前もそろってる。ジャニーズ所属の少年達には、高校卒業と同時に夜間コースで歯科衛生士の勉強をしてもらって、もしアイドルで芽が出なかった場合は歯科衛生士として働いてもらうということにすれば良い。少年達は、アイドルとして売れなかった場合でも食いっぱぐれない保証を得られるから、将来の不安なく芸能活動に打ち込めるので嬉しい。ファン達は元アイドル候補に歯石とってもらえて嬉しい。ジャニーズは売り出せなかったタレントで一稼ぎできるから嬉しい。すごくいいと思う。

 ということで、まず俺をジャニーズに入れてください。よろしくお願いします。


 歯科衛生士って、ちょっとやらしい。

 主な業務は歯石の除去やブラッシングの指導。なんとなくフェティッシュな匂いがする。その筋の人には、こたえられない何かがあるのではないだろうか。何かってなんだろう。

 残念ながら俺にはそういう嗜好がないのだが、自分が歯科衛生士になったら楽しそうだと思う。何せ、まわりに女性が多い。俺が見た限り、歯科衛生士ってみんな女性だ。仮に俺が歯科衛生士の資格をとって、どこかの歯医者に入ったとする。職場には歯医者のオッサンと、俺と、たくさんの女性。絶対モテるに決まってる。毎日、俺の取り合い。バレンタインなんかチョコすごい。「おいおい、歯医者に居るのに虫歯になっちゃうよー」とか、ベタなこと言う。ベタなこと言ってもモテる。間違いない。

 これは良い。すぐにでも歯科衛生士になりたい。ところが検索してみてガッカリ。歯科衛生士の資格は、原則として女性しか取得できないそうだ。

 どうりで女性が多いはずだ。全然知らなかった。しかし、どうして女しかダメなんだ。男じゃダメな理由がどこにあるんだ。絶対おかしい。もしかして歯科業界の上層部にセクシャルな思惑があるのではないか。医療という神聖な仕事にそういういやらしい視線を持ち込むなんて、不道徳にも程がある。俺は許さない。


 Sledge Hammer Webグレコローマンかたぎという、大好きな二つのサイトの管理人さんが同時に本を出したのでビックリして買った。ものすごく面白い。インターネットしてて良かった。

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 俺は、日本で最も有名な個人サイトと思われるWebやぎの目を、割と最近まで知らなかった。

 Sledge Hammer Webやグレコローマンかたぎも、すごく有名なサイトではあるけれども、うちみたいな壁紙サイトのお客様の中には、知らなかったという人も結構いるんじゃないかと思う。インターネットって、テレビみたいにチャンネルが限られてないから、どこを見たら良いのかがわかりづらい。わからないから自分の趣味に関するページばかり見るようになる。その結果、面白いサイトを見つけられずにインターネットに飽きてしまう。そういう人が俺の周りにもたくさん居る。それはとても、もったいないことだ。

 だから面白いサイトを見つけた時は、どんどん友達とメールで教え合ったりするべきだと思う。口コミこそが広いインターネットの世界を歩き回る時の最も有効な手掛かりだと思うから。ここが今日のポイントなので、もう一度。面白いサイトは友達にメールで教えよう。ところで話は変わるけど、ビューティフル突然ってなかなか面白いよね。


 受験シーズンだ。

 俺が受験生だった時の思い出話を通して、今の受験生へエールを送りたい。

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 試験前夜のこと。

 布団の中で必死で寝ようとしていたが、どうも体が熱っぽくて眠れない。夜中になって「風邪気味なのかもしれない」と感じた。これは大変だ。薬を飲もうにも家族全員クスリが嫌いなので常備薬は無い。買おうにも薬局は閉まっている時間。このまま明日、本格的な風邪になっていたら取り返しがつかない。何かで悪化を防ごうと思って、寝床を出て台所へ向かい、体に良さそうなモノを物色した結果、「酢」だな、と思った。

 酢をそのまま飲むのはさすがに厳しいことが予想されたので、マグカップに酢を2〜3cmくらい入れ、そこにお湯を8分目まで入れて割ってみた。なんとなくそれっぽい感じになり、ちょっと体にも良さそうな気がしたので、いい気になって飲んでみた。

 死ぬほどむせた。しかも熱い。お湯は熱湯だ。湯気に乗ってやって来る酢の鋭い臭気も加わりノドと鼻に突き刺さる。ガッホガッホというセキが止まらない。

 しかし俺は飲む事を止めなかった。いま風邪をひくわけにはいかない。明日には受験を控えている。ここで苦痛に耐えるだけで済むなら良いではないか。

 ガッホガッホというセキのリズムを避けるように熱い酢をどんどんノドに流し込む。止まらないセキ。涙も出てきた。

 その内、だんだん「俺、何やってるんだろう…」という疑問が頭をもたげ、自分で自分の状況がおかしくてたまらなくなってきた。ゲラゲラ笑いだした俺。

 そのあたりで、居間の異変に気付き、母が起きてきた。

 

母が居間のドアを開けた瞬間、目に飛び込んで来たであろう状況。

目から涙を流し、
ガッホガッホというセキをしながら、
ゲラゲラ笑い転げている息子。
テーブルの上には酢のビン。
時計は夜中の2時をまわっている。

 

 母は、そっと居間のドアを閉めた。

 

次の日に聞いたコメント。
「ついに発狂したと思った。」


 雪まつり、絶賛開催中。

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 札幌の人々に語り継がれるジンクスとして、「雪まつりを見に行ったカップルは別れる」というのがある。

 あと、雪まつりの会場になっている大通公園は、年末にホワイトイルミネーションという催しも行っていて、木々やオブジェを何十万個もの電飾が照らす綺麗な光景が見られるのだが、それも「カップルで見に行くと別れる」ことになっている。

 こういうのって、札幌だけじゃないと思う。おそらく全国各地、津々浦々で様々なものが「カップルで見ると別れる」と言われてるんじゃないか。たぶんそろそろルミナリエだのミレナリオだのも、カップルで見ちゃいけないって噂が立ってそうだ。知らないけど。

 どうしてこういうジンクスが忘れ去られず語り継がれるかと言えば、「当たるから」だろう。こんなジンクスを信じてるような年代のカップルなんて、どうしたってだいたい別れる。「○○すれば別れる」って言っておけば、ほとんど当たるに決まってる。言ったもの勝ちだ。

 

 では、新ジンクスを発表します。ビューティフル突然をカップルで見ると別れます。これをカップルで読んでる10代のあなた。あなたです。あなたは別れます。まあ、一人で見ても別れます。見なくても別れるんじゃないかな。かわいそうにね。おじさん、涙が出るよ。


 ウイルスメールが来た。

 メールの題名は

Mail Delivery Subsystem <MAILER-DAEMON>

だった。自分からメールを出した時に、宛先不明だったりしてサーバーから戻ってくる時の題名だ。通称「デーモン」。

 サーバーからの通知であるデーモンを偽装する手口。メールチェックの段階でウイルス対策ソフトが反応したので感染は免れたが、皆様も御注意を。

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 我が北海道にも、節分に太巻きを食う習慣が急速に上陸し始めた。これは全国的な動きなのだろうか。ほんの2〜3年前までは「節分に太巻き食ってる地域があるらしい」みたいに、どちらかと言うと奇習の類として紹介されていたように思う。

 それがいつの間にか、周りの人みんな食ってる。どう考えても寿司業界の策略なのに、なんでみんな軽々しく受け入れるのか。びっくりするくらい「やっぱり節分は太巻き食うよね」というムードになってる。今年なんかコンビニでも太巻きの予約を受け付けてたりして、しかもかなり早く売り切れて予約しめ切ってたりした。

 バレンタインデーには未だに「チョコ屋の陰謀だ!」みたいなことを言ってるくせに、どうして太巻きには何の文句も付けず簡単に受け入れるんだ。寿司だからか。日本っぽいものならオーケーか。そういうところ、ガードが甘い。

 ということでウイルスも、デーモンなんかの偽装をするより、寿司の偽装をすればいいと思う。太巻きに入ったウイルス。日本で爆発的に広まるはずだ。俺も間違って食うかもしれない。


 かれこれ20年くらい、ヘソのゴマを取ってない事に気付いた。

 腹が痛くなると思ってたからだ。実際、子供の頃にヘソのゴマを取ろうとして腹が痛くなった経験もある。

 しかし、本当にヘソのゴマを取ると必ず腹痛になるのだろうか。子供の頃のことだから、どうせ汚い指でメチャクチャに掘り返したのだろう。今ならもっとうまくやる。ヘソのゴマは結局のところ垢だ。垢を取って体に悪いことなんてあるのか。ヘソが腹痛の原因になるほど敏感な場所ならば、垢を放置することの方がよっぽど良くないのではないか。やっぱりヘソのゴマは取った方がいいという気がしてきた。だいいち、ヘソが汚いのは見苦しい。

 ネットで検索してみたところ、「ヘソのゴマを取ると腹が痛くなると思うか」というアンケートの結果を記したページが見つかった。それによると6割の人達が「痛くなる」と答えている。どうやら痛くなると思っている人の方が多いようではあるが、逆に考えれば4割もの人達が「痛くならない」と考えている。

 腹が痛くなるというのは絶対じゃない。ならば俺は何をおそれているのか。いつまで子供の頃の記憶に縛り付けられているんだ。腹痛の恐怖におののき汚いヘソのまま死ぬのか。それとも恐怖に打ち勝って、きれいなヘソを手に入れるのか。人生は短い。命ある者よ、心せよ。汚いヘソのまま立ち止まってはならない。俺は一歩ふみ出す決意をした。

 検索を続けた結果、ヘソの正しい手入れの仕方もわかった。風呂に入ってヘソを清潔にし、ベビーオイルでゴマをふやけさせておいて綿棒で取る。これが正しい手順。早速やってみた。ベビーオイルを購入し、風呂に入ってヘソのゴマを取った。

 もう、見違えるほどキレイになった。大いなる達成感。俺は恐怖に勝利し、きれいなヘソを手に入れた。そしてきっと俺が手に入れたのは、きれいなヘソだけでは無い。もっと大切なものを得た実感がある。今日の体験は、今後の俺にとって糧となると思う。

 

 で、今すごく腹が痛い。


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