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2003年11月05日ログ。   

●2003/11/5

 NHK教育「趣味悠々」の「中高年のためのパソコン講座」で、新シリーズ「パソコンで音楽を楽しもう」がスタートした。

 中高年の生徒役は、前シリーズ「パソコンで絵を描こう」から引き続き、元NHKアナウンサーの吉川精一と広瀬久美子。今日のサブタイトルは「鼻歌で第九」ということで、マイクからの音声入力に挑戦していた。

 最初に講師が手本としてマイクに向かって第九を歌う。するとモニタに第九のメロディが音符になって現れ、再生ボタンを押すとスピーカーから第九が流れる。ちょっと驚いた。こんなに精度の高い採譜ソフトがあるのか。これなら音楽知識が無くてもパソコンで音楽を楽しめそうだ。

 しかし次に挑戦した吉川アナが、採譜ソフトの本当の実力を教えてくれた。NHKを退社してから演歌歌手になったという吉川氏の、やたらビブラートの効いた歌声はパソコンにほとんど認識されず、8小節分うたったのにモニタには音符6つくらいしか出てなかった。あれを正しい楽譜に直す作業は、おそらくゼロから打ち込むのと変わらない。

 うなだれる吉川アナ。講師に促されて再度挑戦したところ、少し改善されたものの、やはりおかしな楽譜になってしまった。広瀬アナが「歌が上手すぎるからですよ」とか「吉川さんの歌声はフワっとした感じで、人が聞くと本当に心地良いんですけどパソコンには向かないんですねえ」と、フォローの言葉をかけていたが、メトロノームを無視して途中から完全に一拍ずれていった歌いっぷりは、パソコンうんぬんという話じゃない気もする。

 パソコン知識も音楽的な素養も乏しい生徒を抱えて先行き不安なこの番組だが、来月初めには「オーケストラなんて簡単だ」というサブタイトルでの放送が控えている。本当に一ヶ月でそこまで進歩できるのなら、俺も見続けようかと思うのだけれど。

 



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