2003年11月20日ログ。 |
●2003/11/20お知らせです。 ------------------------- 昨日のスポニチで二宮清純が書いていたのだが、元・横綱の輪島は、プロレスに転向してからしばらく経った頃にインタビューで「プロレス転向のどこが難しいか」と聞かれて、こう答えたそうだ。
「あのな、投げられて受け身をとるだろう。その時点でオレは"負けた"と思うんだ。なにしろ相撲なら、それで終わりだからな。そこで受け身をとって反撃しろと言われても体が反応しないんだよ。頭では分かっていても、相撲のルールが体に染みついてしまっているんだ。背中が勝手に"負け"と判断するんだ。アンタ、わかるかい?」
そのコラムの趣旨は、まったく輪島さんは面白いなあ、ということではなくて、曙のK-1挑戦を不安視するものだった。二宮氏は続ける。 相撲とプロレスは似て非なるものだ。それ以上に相撲とK-1の間には距離がある。ダウンした場合、ダメージは肉体よりもむしろ精神面に残るのではないか。背中の記憶は過去を払拭できるのか。 その流れは強引すぎるんじゃないかと思う。そもそもK-1はプロレスと違ってダウンが直接勝敗にかかわる競技なのだから、「ダウンしたら不利」なんて話をしても仕方ないじゃないか。なぜ二宮氏ほどの高名なスポーツライターが、輪島と曙を強引に関連づけてしまうような文章を書いたのか。
ここで俺は気付いてしまった。やっぱりこのコラムの趣旨は「輪島さんは面白いなあ」ということだったのではないだろうか。曙に かこつけて輪島の話を書きたかっただけなんじゃないか。そうとしか考えられない。
|