/  TOP  / 

2004年03月09日ログ。   

●2004/3/9

仮面をつけて生きるのは 息苦しくてしょうがない
どこでもいつも誰とでも 笑顔でなんかいられない

ザ・ブルーハーツ『チェインギャング』

 

 どこでもいつも誰とでも笑顔でなんかいられない。そんな歌に共感しがちな高校生達に現実の厳しさを教えているのが、NHK高校講座「情報A」での鈴木史華だ。

 元レースクイーンの彼女。この番組では、先生に話を聞く役どころを務めているのだが、どんな環境下でも再現できるであろう笑顔を終始うかべたまま、いかにもコンパニオン的な抑揚でソツのない受け答えをする。そのプロフェッショナルぶりには頭が下がる。高校生達よ、鈴木史華の姿を目に焼き付けるがいい。あれが銭の取れる仮面だ。

 ただ、その姿は決して魅力的とは言えない。10年前にレースクイーンとしてデビューした彼女が、その後10年の間に身につけざるを得なかったプロフェッショナルという名の垢は、目先の銭を生むかわりに、彼女の人間としての魅力を半減させてしまった。その有り様は、大人達にとっても感じるところがあるのではないだろうか。そういう意味であの番組は、現役の高校生達にも、かつての高校生達にも、見応えがあると思う。

 なんかパソコンの使い方とかも紹介してたみたいだけど、それはどうでもいい。 

 



 /  TOP  / 

 

TOP