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2003年12月20日ログ。   

●2003/12/20

 「宝くじは買わない」という歌がある。たーからーくじーは買ーわないー。だってーぼーくーはー、おかねーなんーかー、いーらーないんーだー。

 まあ、お金はいるんだけど、俺も宝くじは買ったことない。高潔な魂を持っているから。

 宝くじって、どうなんだ。ただ数字が並んでいる紙きれを買って幸運を祈るだけ。そこには何の戦略性も無い。ひたすら運に頼る娯楽。そんなの面白いか。運にすがる庶民が夢を買う行事。そんなものに俺は参加したくない。宝くじを買わない高潔な魂。「武士は食わねど高楊枝」って、そういうことだろう。

 と、格好つけてみたものの、日々の暮らしを顧みる。俺が庶民でなくて誰が庶民だ。少々の金のために限りある人生を切り売りし、やりたいこともできない毎日。買いたい物は星の数ほど。あぁ、3億あったなら。

 やっぱり宝くじ買ってみるべきだと思う。むしろ俺こそ宝くじにふさわしい庶民。もしかしたら武士だって宝くじくらい買ったんじゃないかな。メシ食わないで高楊枝くわえて宝くじ買ったんじゃないかな。宝くじのことを考えてたら、だんだん気持ちが盛り上がってきた。今すぐ宝くじを買うべきだ。宝くじ買うことを決意した高潔な魂。3億当たったらどうしよう。1億使ってもまだ2億。考えただけで興奮する。あぁ!宝くじ!宝くじ!宝くじバンザイ!

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 ということで、買おうと思ったら年末ジャンボは昨日で販売終了したらしい。悪いんだけど、そういうことはもう少し早く言ってくれないか。ムダに盛り上がったまま行き場を無くして呆然と立ちつくす高潔な魂。

 



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