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2003年09月15日ログ。   

●2003/9/15

 NHK教育「心の一冊・青春ブックガイド21」の再放送を見た。

 三人の若者がリポーターとなって、各界の著名人が推薦する本を読み、その推薦者のところに話を聞きに行くというスタイルの番組だったのだが、その三人の内の押切もえという人に釘付けになってしまった。

 出演者の中で一人だけ抜群に綺麗だったために画面から浮いてしまっていた彼女。なぜか三人の中でも「本好き芸能人代表」みたいな扱いだったのだが、司会者から「押切さんは本が好きなんですよね?」という質問をされた時に「そうですね、太宰治とか芥川龍之介が好きです」って、モロなことを言っちゃってた。しかも緊張していたのか目が泳いでいた上に、言葉もセリフっぽくなってしまっていて、絶妙なウソくささを醸し出していた。たぶんあの人、本とか読まないんじゃないかな。

 でも、他の二人が「ライ麦畑でつかまえて」とか「三四郎」みたいなド定番の青春小説を担当する中で、彼女だけロマン・ロラン「魅せられたる魂」全10巻を担当してたあたり、もしかしたら俺が知らないだけで、本当にすごく本好きで知られる人なのかもしれない。そうじゃなきゃ、全10巻の本を読む仕事なんか来ないような気もするし。

 とは言え本当のことなんて視聴者にはどうでも良くて、重要なのは彼女が軽薄な口調でロマン・ロランって言うと、どうも漫才コンビの名前みたいにしか聞こえなかったことであり、それはきっと番組にとってマイナスだったんじゃないかと思う。青空ろまん・ろらん。

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 美人の あら探しをして恋心を抱かないようにする技術は、中学生の頃に身につけた。いろんなことに挫折した俺だが、その技術だけは向上する一方。

 



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