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2003年7月ログ。   

 

●2003/7/31

Subject:ファンとして申し上げます。
To:石川浩司様
From:ビューティー

拝啓 梅雨明けて息つく間もないこの暑さでは誠にたえがたいと存じますが、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。えぇと、梅雨って明けたんですかね。北海道には梅雨が無いのでわからないのですが。直子に代筆させたため、適当な事を言ってしまったかもしれません。

 「さよなら人類」で知られるたま、そして「たまのランニング」として山下清のような出で立ちで知られる石川様。とかくイロモノ的な取り上げられ方の多い貴方の、音楽性それ自体に魅せられ、たまの紡ぎ出す音楽を追いかけ続けてもう十数年の歳月が流れました。その間、他の音楽に浮気をした時期はありますが、たま、そして石川様の作品を愛する気持ちは誰にも負けないと自負しております。

 CDセールスが全盛期の1/100になってしまった今でも、貴方は僕にとっての、たったひとりのスーパースターなのです。スマップで言えばオンリーワンであり、さらにナンバーワンなのです。ことわざで言えば盆であり、さらに正月なのです。キンキキッズで言えばシンデレラであり、さらにクリスマスなのです。

 それなのに。

 

 何ですか、この企画は。

 「石川浩司のなんじゃもんじゃ会」
・会場は自宅の部屋、公民館、カラオケボックス、喫茶店など多少音を出しても平気な所ならどこでもOK!!
・出演料は一律5万円です。
・普通のフォークギターを一本だけ用意して下さい。誰かの家の物置に眠っているような物でいいです。

 どんなに生活が苦しくても、貴方はスーパースターなのです。一ファンの自宅にノコノコと顔を出してしまってはいけない人間なのです。もちろん石川様がつげ義春のようなフラフラとした生き様を愛していることは理解しているつもりではおります。きっと金のためというよりも、そういった旅情的なものを求めておられるのでしょう。でも、自分の部屋につげ義春が来たら悲しくなりませんか。いや、例えが悪いですね。もし貴方の敬愛するジョン・レノンが自宅にやって来て、物置にあるフォークギターで歌ったら。きっと嬉しいけれども複雑な気持ちになるのではないでしょうか。

 そして5万円という金額も手近過ぎるのです。数人で出し合えば何とかなってしまう金額です。もし僕の誕生日なんかに友人達がお金を出し合って、僕に内緒で石川浩司を呼んだとしたら。おそらく僕は激怒し、その場に泣き崩れるでしょう。たぶん本当のファンならば、僕でなくとも同じリアクションをとると思います。そんな場面に居合わせられますか。僕は貴方が困る顔を見たくないのです。

 

 さて。

 いろいろ書いてしまいましたが、あまりお気になさらないでください。本当は、心臓の弱い貴方が誰かの自宅で、場を盛り上げることが出来ずにあたふたしている様を想像して心配になっただけなのです。僕は石川浩司が石川浩司であってくれるだけでよい、そう思っているのです。この企画を目にした時も、少し落ち込みましたが「あぁ、石川さんらしいなぁ」と感じたのです。これからも気の向くままに活動を続け、僕たちを驚かせてください。11月に行われるパスカルズ名義でのフランスツアー、さすがにフランスまでは見に行けませんので、サイトでの御報告を楽しみにしております。

敬具

●2003/7/30

 ヨットに乗りたい。

 大会とかやってる、あの忙しい感じのやつじゃなくて、優雅な方のヨット。裕次郎とかが乗ってたヨット。スネ夫の言うヨット。あれに憧れるが、このまま過ごしていたのでは一生ヨットに乗れないのではないか。日々の暮らしを顧みると、そんな予感がしてきた。

 何とか乗りたい。もうスネ夫に頭を下げてでも乗りたい。

 と言っても、そんな友人も居ないので自力で何とかするしかなさそうだ。

 そこで検索してみたところ、「ヨットFAQ」というページがヒットした。最も気になる「Q.ヨットは費用がかかるのではないでしょうか。」という質問に目を通す。一般市民の俺でもヨットに乗れるのか。

 

A.クルージングは貴方の予算に応じてそれなりに楽しむ事が出来ます。
 それなりに、という言い方がひっかかるが、続きを聞こう。

 

一般に考えられているほどチャーターコストは高額ではありません
 なるほど。

 

必要なのはシーマンシップだけ。
 これだ。こういう言葉が聞きたかった。金銭などの物質的な面ではなく、精神的な面で迎え入れて欲しい。シーマンシップなら任せてくれ。どんなものかは知らないけれど、たぶん裕次郎みたいにしていろということだろう。もう近いうちにヨットに乗れそうな気がしてきた。あとはシーマンシップを胸に、海へと足を運ぶだけだ。

 

参考としてタイのプーケットで1週間のクルージングを楽しむ料金を試算してみましょう

 え?

 

 4人で475,000円、だそうである。シーマンシップだけでは乗り越えられない壁。ヨットというのはタイのプーケットに1週間行くような人達の娯楽のようだ。再びヨットが浜風に乗って遠のいていった。

●2003/7/29

 今日はお知らせとお詫びです。初めていらっしゃった方は恐れ入りますが読み飛ばしてください。

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お知らせ

 ちょっと8月はいろいろあって、更新頻度が落ちると思います。掲示板の書き込みにも反応できなくなってしまいそうなので、掲示板自体も少しお休みするかもしれません。

 決してやる気が無いわけではないのです。やる気だけは満ち溢れております。

 そこでやる気を表すために、今まで当サイトはレンタルサーバーのスペースを無料でお借りして公開していたわけですが、このたびサーバーを運営している会社に1年分のレンタル料金を振り込んでみました。その証拠にページ上部の広告も消えたと思います。これで向こう1年間、サイトが突然消えたりということはありません。安心ですね。安心、安心。安心してるのは俺だけですか。

 

お詫び

 7月2日分で「スイカを盗んだら停学、メロンを盗んだら退学」という校則について書きましたが、その高校に通っていた友人に確認してみたところ、どうやらそんな校則は実在しないようです。「不文律か」とも聞いたんですが、特にメロンを盗んで退学になったという例も聞いたことが無いそうです。おそらくラジオのネタに端を発した都市伝説であろう、との事でした。訂正してお詫びいたします。お詫びいたしますが、その校則は作った方がいいと思います。話題作りのために。どうして作らないんでしょうか。今、遺憾の意を表明するという言葉の意味を実感しております。

 あと、ついでに「メキシコに行って空中殺法を学ぶ」という進路希望を提出したMくんがどうなったかも聞きました。彼は一昨年の正月にMくんと会ったらしいのですが、その時Mくんは職業について多くを語らなかったそうです。ただ、「仕事で30kgくらいあるボンベのようなものを抱えながら縄ばしごを登らされた」というような話をしていたということです。どんな職業か全くわかりませんが、無事を祈っています。

●2003/7/28

僕はヤンヤンのチョコが余るような大人になってしまった。

テーマパーク4096」2003/02/07

 

 ヤンヤンというのはスティック状のクラッカーに、別添えのチョコを付けながら食べるお菓子。詳しく言葉のニュアンスを知りたい方は上記リンク先の2月分のログを参照して頂きたい。リンク先が面白すぎて帰ってきて頂けないかもしれないが、それはそれでまぁ。

  さて、引用した一文。ハッとさせられた。ロゴにしてTシャツ作りたいくらい感動した。俺もこういう感じの事を言いたい。

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 警察官の友人に誕生日プレゼントを贈った。これ。

 

500円くらい。
警察ごっこセット

 

 友人は昨年の採用試験を経て警察官になったばかり。まだ職業いじりが通用する時期だ。ただ、これだけだとあんまりだし、大人がこんなものを単品で買うと手錠が欲しいだけの変態と間違われそうなので、一緒にこれもプレゼントとして購入することにした。

 

2,000円くらい。高い。
シガーボックス

 

 しあわせ家族計画でお馴染みのシガーボックス。自分が一度やってみたかっただけ。一度やったら飽きることがわかりきっているので、人への贈り物には最適だ。

 さあ、思う存分シガーボックスで遊ぼうと思い、友人宅へ行ってプレゼントを渡すと、思いのほか警察ごっこセットの方が注目を浴びた。いつの間にか、「これをさりげなく部屋に置いといて、それを見つけた女の子に『俺さぁ、小さい頃から警察官になりたくて、こういうので遊んでたんだよね…』とか言いながら、夢に生きる男を演じて口説けないか」という話になっていた。もちろんその後は手錠で?え?ピストルも?そ、そんな!この不良警官!

 

僕たちは子供のオモチャすら大人のオモチャに見立てて妄想に耽るような大人になってしまった。

「ビューティフル突然」03/07/28

 

 全然ダメだ。思考回路が中学生のままだ。ちっとも俺は大人になってない。ヤンヤンのチョコは余らない。

●2003/7/27

 世界水泳を見るたびに思い出す話がある。

 昔、「理論的にはクロールよりバタフライの方が速く泳げる。」と聞いた。だから近い将来、自由形という競技はバタフライの速さを競うことになるだろう、とも。

 ところが一向にそんな気配がない。オリンピックや世界水泳で何度も自由形を見たが、ひとりもバタフライで泳いでいる選手は居なかった。

 ここで「バタフライが速いなんてウソだった」と考えるのは早計である。たぶん、水泳選手達がそれを知らないだけなのではないだろうか。

 これはチャンスかもしれない。情報を制するものは全てを制す。みなさん、くれぐれもバタフライが速いことは内密に。次の次くらいのオリンピックでは、バタフライで水泳界を変える選手が日本から彗星のように現れるはずである。

 競泳パンツに「ビューティフル突然」の文字を躍らせて。

●2003/7/26

 散髪の話、恥ずかしくなったので削除。

●2003/7/25

 年下の彼女と付き合っているのだが、話が合わないことが結構ある。

 俺は中学の時、恥ずかしながらブルーハーツのファンクラブに入っていた。教室で後ろの席に座っていた奴はユニコーンのファンクラブに入っていたし、いつも一緒に帰っていた友達は筋肉少女帯のファンクラブに入っていた。そういう時代。ちなみにファーストの「THE BLUE HEARTS」は貸しレコード屋で借りてレコードで聞いた。たぶん俺くらいの年齢が、マニアでなくともレコードで音楽を聴いた世代の、最下層にあたると思う。

 彼女はレコードで音楽を聴いた経験が無い。レコードを知ってはいるけれども、あれはDJが回すものだと思っている。そしてブルーハーツを良く知らない。ヒロトと言えばハイロウズ。ジェネレーションギャップなんて、20代のうちに感じる事になるとは思わなかった。ガックリ来てしまい、うなだれる俺に彼女が一言。

 「あ、でも中学の時にファンクラブは入ってたよ。西田ひかるの。」

 すげぇ。ブルーハーツ好きだった俺より、ずっとパンクでデストロイな過去。なんだか年齢以外で絶望的な違いをも感じることにはなってしまったが、彼女への想いは変わらない。

●2003/7/24

 今やってた「爆笑おすピー問題!」によると、石井明美は現在、三軒茶屋の雑貨店に勤務しているそうだ。絶対「CHA-CHA-CHAだけに三茶」でオチだろうなと思ったら、誰も言わなくてモヤモヤしたものが胸に残った。

 もしかして東京の人はもう三茶とか言わないんだろうか。じゃあ何て言うんだ。軒屋?

●2003/7/23

 毎日新聞主催の小さな童話大賞が発表された。大賞に選ばれたこの作品なのだが、こんなにも子供が共感できない話を童話と呼んでいいものか。いや、童話にもいろいろあるんだろうけど。

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 月末のNHK歌壇は要チェックだ。

 先月の末にたまたま目にした番組なのだが、その日に出演していた福島泰樹というゲストが強烈だった。短歌に何の興味もない俺ですら釘付けになってしまったほど。

 番組の見どころを詳細に書き綴っていたら異常に長くなったので全て割愛するが、「言霊の力を無制限に信用している斉藤晴彦似のオッサンが、マグマのように熱い魂で視聴者を虜にする30分」と思って頂ければほぼ間違いないだろう。

 ただ、不安なのは「7月にアメリカのリーディングイベントに呼ばれていて、10万人の聴衆の前で短歌を日本語のまま朗読してくるつもりである」と言っていたことだ。その短歌ウッドストックみたいなイベントで、アメリカ人にあの熱気が伝えられただろうか。彼が言葉の壁に絶望して普通の大人になってしまっているようなことがありませんように。

 アメリカ帰りの福島泰樹、7/26に再び降臨。見逃す手は無い。

 おっさん壁紙に斉藤晴彦追加。

●2003/7/22

 ついに日テレが吹っ切れた。24時間テレビ、今年のチャリティーマラソンは山田花子が走るそうです。

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 気になった記事を紹介したい。

 KONISHIKIがハンバーガーを採点

 日刊スポーツのサイトを眺めていて、タイトルの不愉快さに釣られ、ついクリックしてしまった。 8歳の子供が考案した「ジージバーバ元気バーガー」がグランプリだそうだ。親の入れ知恵である可能性も強いとは思うが、俺が8歳の時って、もう少し純真だった気がする。

 あざとい子供が考えたハンバーガーをKONISHIKIが採点。こんなイベント、やっていいのか。東京って恐ろしい。

 

 あと、「こにしき」と入れたら「KONISHIKI」と一発で変換してくれた自分のパソコンにも驚いた。いくら彼がクジラやイルカのような立ち位置の人間だからといって、少し甘やかし過ぎではないだろうか。裏ピースボートが暗躍しているのかもしれない。

●2003/7/21

 Sledge Hammer Webさんの「苗字と名前の最初の文字を入れ替えてみました」というコーナーで行われる、半期に一度の祭典「ケツダイラ」。今回の「ケツダイラ2003夏」に投稿したネタで、7位の評価を頂きました。

 本当はノミネートされた時点で自慢したくてしょうがなかったんですが、読者投票が行われている時点で「ノミネートされました!」なんて書いたら、「投票してください!」という呼び掛けだと思われる気がしたので、結果発表の今日まで我慢していました。やっぱり組織票とかって良くないと思いますし。

 

 えぇ、わかってます。呼び掛けたところで誰も俺になんて投票してくれない事は。

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 福岡ダイエーホークスが身売りするようだ。

 野球ファン以外の方々には馴染みが無いかも知れないが、球団名が身売りによって変わることは結構ある。南海ホークスがダイエーホークスになった年、阪急ブレーブスもオリックスブレーブス(現ブルーウェーブ)になったりした。

 さて、注目は新オーナー会社がどこになるのかということだ。既にいくつかの企業名が候補として挙がっているそうだが、イギリスや上海に出店したり、雑誌創刊に手を出してみたりと無茶なチャレンジをし続ける「財界の轟二郎」ユニクロが買ったりすると面白い。数年でまた身売りすることにはなると思うが、最後の力を振り絞って大ネタを提供してはくれまいか。

 実際、2001年頃にもダイエーの身売り説が囁かれ、その時にはユニクロの名前も出たらしい。けっこう現実味があるのではないか。せっかくなのでユニフォームはフリースが良いと思う。いっそチーム名も「福岡フリース」で。

●2003/7/20

 いいえ、違うんです。

 浜崎あゆみやBoAのようなつまらぬ女を可愛いと思ったことなど一度もありません。ましてや彼女達のCDなんて買ったことも無いし、歌のタイトルすらほとんど知りません。私は倖田來未の胸揺れを見たいだけなのです。もちろん倖田來未の歌にも興味はありません。100%いやらしい気持ちでこれを買うのです。エロ男と蔑まれてもかまいません。ただ、こんなものを本気で買う人間と一緒にされることだけは我慢がならないのです。

 「かしこまりました。それではお客様、お買いあげはa-nation2003インビテーション パーフェクトDVDマガジン1点でよろしいですか?」

 

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 レジで購入動機を聞いてくれる本屋は無いだろうか。

●2003/7/19

 おかげさまでビューティフル突然がヤフーに掲載された。

 素人みたいなことで喜んですみません。素人なもので。しかし、気になる点がひとつ。なぜか壁紙サイトに分類されていることだ。

紹介コメント
中高年タレントをテーマにした「おっさん壁紙」等。

 うん、そうなんだけれども。でも俺が雨の日も風の日も、健やかなる時も病める時も割と休まず書いている文章を「等」一文字で済まされてしまったことは少し残念。まあ個人的な感情は置いておくとしても、俺の拙い文章を毎日読みに来てくださっている一部の方々に申し訳ない気持ちで一杯だ。

 私の力が足りなかったばっかりに、壁紙サイトのおまけ文を読んでいることにされた皆様、誠に申し訳ございません。
 あと、ヤフーから素敵な中高年の壁紙を求めていらした方々にもお詫び申し上げます。うちには豊川悦司とか岩城滉一の壁紙はありません。
 つきましては、今度ヤフーが東証一部に上場するようですので、株主になって分類を変えてもらおうと思います。大人をナメるなよ。


 リンク少し入れ替え。それと偽メッセンジャースキン配布終了。MOTHER出たし。

●2003/7/18

 手のひらより少し大きいくらいの、1/18とかいう微妙なサイズのミニカーって誰のために作ってるんだろう。こういうものって贈答用なのか。仕方なくテレビの上に乗っけられるために生まれてくるのか。

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 4日前に書いた、警察官をしている友人が誕生日を迎えたので、何か誕生日プレゼントを買わなければと思い、トイザらスに行った。

 これといった商品も見つからずブラブラしていたら、親子連れの買い物客が現れた。お父さんと息子。お父さんは、いかにも元ヤンキーといった感じ。たぶん俺と同じく20代後半くらい。息子の方は5歳くらいだろうか。

 何かの拍子で早くに結婚していたら、俺にもあんな子供が居たかもしれないな。束の間のパラレルワールド感覚。

 ほのぼのとした気持ちで二人の動向を見ていたら、息子がトミカのミニカーが並んでいるコーナーで足を止め、たくさんあるミニカーに心を奪われている様子だった。お父さんの方が「おう、一個買ってやるぞ」とか言ってる。

 幸せそうだな。俺もミニカー買ってもらったな。そんなことを考えながら息子を見守る、すっかりお父さん気分の俺。しかし、しばらく悩んだ息子が、ようやく選んで父親に渡したミニカーを見てガッカリ。

 おいおい、プリウスは無いだろう。もっと他にあるだろ。横にポルシェあるだろ。なぁ、息子よ。NSXとかもあるじゃないか。もう一回見てみろよ。子供の頃からそんな環境派でどうするんだ。ブロロロローンって言えよ。プリウスじゃモーター音入っちゃうだろ。ブロロ、ウイーン、か。楽しいか。それで。子供の内はブロロロローンでいいんだよ。ハイブリッド万歳か。機能とか気にすんなよ。そんなんじゃ先が思いやられるよ。大人になって「このダウンジャケットさ、マイナス30度でも耐えられるんだよ」とか言いながら街中でハムみたいな山岳用ダウンを平気で着るような人間になっちゃうぞ。「この携帯さ、指紋認証機能が搭載されてるんだよ」とか、使いもしないような機能に心躍る大人になっちゃうぞ。
  お父さん、子供が曲がって育とうとしているよ。止めるなら今しかないんだ。ポルシェにしなさい!って怒れよ。怒ってくれ。止めてくれ。ねぇ、お父さん!止めてくれよ!止めてよ!今の内に僕を止めてよ!

 お父さんに自らを重ね合わせていたはずが、いつの間にか息子の方に自分のパラレルワールドを感じている俺。

●2003/7/17

 携帯に縛られてる。

 携帯電話の登場で、どこに居ても連絡が付いてしまうようになり、自由に行動ができなくなったと感じている人達も多いと思う。そういう人達のために、駅のホームに居るフリをする時に、電話口で電車の走っているような効果音を出す便利グッズがあった。

プルルルル、ガチャ、どこに居るの?、いま駅に居るんだよ、ウソでしょ!女と居るんでしょ!、本当だよ「ガタンゴトン」ほらね。
こんな感じ。

 しかし、今度はカメラ付き携帯の時代になった。音だけでは不十分。

今どこ?駅に居る?ウソでしょ?女と居るんでしょ?駅に居るのが本当なら証拠写真送りなさいよ!
 そんなこと言われたらどうしよう。やっぱり、駅っぽい書き割りを普段から用意しておくしかないと思う。最悪、顔の部分だけくり抜いてある看板みたいなやつでもいいのではないだろうか。ただ、それを本当に使うことになったら。ごめんちょっとトイレ、なんて言ってトイレに駆け込み、ガタンゴトン言わせながら今から写真送るよって電話して、顔出し看板持って偽装写真撮影。情けなくて、トイレでひとり泣いてしまうかもしれない。

 こんなことを考えている間に、動画を送れる携帯電話の時代が、すぐそこまで来ている。匂いとかまで送れるようになったら、さすがに降参しようと思う。

●2003/7/16

 プロ野球のオールスター戦が始まった。阪神多過ぎ。

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 ずっとプロ野球選手になりたかった。

 小学校に上がったばかりの時、友達の兄に野球を教えてもらった。たちまち野球の魅力に取り憑かれ、毎日毎日、友達を強引に誘っては公園で野球をするようになった。もっとうまくなりたくて、親に頼み込んで少年野球チームに入らせてもらい、毎朝4時半に起きて朝練に参加した。チームの卒団式で用意された色紙には、「甲子園に出てプロ野球選手になりたい」と書いた。

 中学生になっていた先輩に「野球部員だけは坊主にしなければならないという決まりがある」と聞いたので、中学校の入学式の朝、初めて頭を丸めた。成長期の訪れが遅く、周りの友達より体が一回りも二回りも小さかった俺には体力自慢の中学生が集まる野球部での練習はキツく、ついていくのがやっとだった。全部で70人くらい居た野球部の中で、俺は三年生になってもベンチ入りすら果たせなかった。それでも良かった。野球に触れているだけで幸せだった。高校生になって背が伸びたら、絶対レギュラーとして甲子園に行ってやる。そんなことを考えながら、来る日も来る日もバカみたいに白球を追いかけた。

 女の子にキャーキャー言われているサッカー部やバスケ部の奴らを見下していた。お前ら、本当にサッカーとかバスケなんか好きでやってるのか。モテたいだけじゃねぇか。坊主がイヤなだけじゃねぇか。この世に野球より面白いことなんかあるもんか。本気でそう思っていた。

 

 えぇっと、そんなわけで野球が好きでした。終わり。

 え?高校の時ですか?野球部なんて入りませんよ。坊主じゃモテないですから。

●2003/7/15

 小話。

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 こんばんは。糸井重里です。

 早いものでMOTHERというゲームを世に送り出してから14年の歳月が経とうとしています。

 その間、社会にもひとつの大きな変化がありました。インターネットの登場です。草創期からその可能性に魅せられた僕は、「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトを自ら立ち上げ、ネットの良いところ悪いところを自分なりに見つめてきました。

 今回、おかげさまでMOTHERの3作目を出せることになったのですが、最近いろいろな方々から「ネット上でゲームデータの複製が出回ることについて、どうお考えですか」という質問を頂きます。確かにゲーム制作者として、そういったことに目をつぶれない気持ちはあります。身を削るようにして、また我が子同然のように手を掛けて作ったものが、一部の心ない人達の手によって垂れ流されてしまう。これほど辛いことはありません。

 ただ、複製防止のプロテクトをかけるだとか、そのようなことは考えておりません。だって私、

 

コピーで食ってますから。

●2003/7/14

 DJになりたい。

 そういった方面にはまるで詳しくないのだが、たぶんDJって相当モテるんじゃないか。何とかして女の子達にキャーキャー言われたい。ただそれだけの気持ちが俺を曖昧な知識のままDJという未知の分野へと向かわせる。

 ついさっき、警察官をやっている友人にその熱い想いを話したら、すごいノッてきた。是非やろう、と言われてしまった。「やろう」ってどういうことだと聞いたら、俺のDJプレイをバックに、彼はラップをやると言い出した。

 警察官ラッパーというのは新しい気もするが、どうも魅力に欠ける。たぶんラップに乗せるメッセージは、交通ルールの遵守とか。お前のハートが赤信号だったら突っ切らないぜ、ていうか黄信号でも止まった方がいい場合もあるぜ、みたいな少し情熱に欠けるリリックに、交通事故の悲惨さを伝える実話も織り込みながら熱唱する警察官。ついでに「自転車で右折する時の手信号が分かる人、Say ho!」とか、クイズ形式で楽しく交通ルールを覚えてもらう煽りも入れてくると思う。

 普通のラッパーとは違った意味で社会派。クラブのステージに立つよりも、幼稚園とか小学校の交通安全指導で余興をやらされる回数の方が多そうだ。どう考えてもモテる可能性は無い。

 

 DJやりたいだけだからとりあえずラップは要らないや、と言ったら悲しそうな顔をしていたが仕方ない。俺はメッセージなんてどうでもいいんだ。

●2003/7/13

 2ヶ月くらい前に、ユニクロの企業コラボTシャツを買った。キューピーのやつ。(→これ)

 キューピーのデザイナーの人達が「おいおい、Tシャツ作れってさ」と照れ笑いを浮かべつつも、「俺さぁ、今はパッケージのデザインばっかりやってるけど、本当はこういうのやりたくてデザインの学校に行ったんだよね」とか、後輩に遠い日の思い出話をしながら、普段とは違った気持ちで楽しみながら作ったものだとばかり思っていたんだが、どうもそうじゃないらしい。ユニクロと契約した、キューピーとは縁もゆかりも無いデザイン会社が作ったんだとか。それを聞いて以来、そのTシャツには袖を通していない。

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 今日のキューピー3分クッキングでバナナプディングを作っていた。

 3分で?という疑問を振り払うかのように、先生が強烈な早口で手順をまくし立てる。もう、それはそれはすごい3分間だった。

「卵黄と砂糖を泡立て器で混ぜます。既に混ぜてあるのがこちらです。そこに全卵を入れます。入れてあるのがこちらです。メレンゲと薄力粉を入れます。先程作っておいたメレンゲがこちらです。で、入れて混ぜたものがこちらになります。出来上がった生地をチューブに入れて鉄板の上に敷いた油紙に絞っていきます。絞ったものがこちらです。焼きます。焼いたものがこちらです。」

 作業という作業をほとんど省略。すごいスピードで食材と作業後の状態のものが入れ替わり立ち替わり画面に現れては消えてゆく。その後、焼いたビスキュイ生地にバナナとプディング生地を二層に分けて流し込んで蒸し、バナナの輪切りをプディングの上にギッシリ並べて終わりの予定だったんだが、最後はバナナを2つくらい乗せたところで時間切れとなり、材料説明の画面に切り替わってしまった。

 手軽にできる料理を覚えようとチャンネルを合わせている視聴者を完全に無視して、3分の限界に挑戦する先生。なんか3分クッキングのパロディコント見てるみたいだった。

●2003/7/12

 今日発売の携帯電話、ドコモの新機種F505iを買った。

 この機種の最大の売りは、何と言っても指紋センサー。各種設定の変更等、本人の認証が必要な場合に、センサーに指をかざすだけでセキュリティが解除される。これはすごくないか。指紋認証なんて、子供の頃に読んだSFの世界だ。

 本人認証機能の他にも指紋センサーを利用したアプリケーションがいくつか内蔵されていて、それを用いると、登録した指紋と電話帳データをリンクさせることも可能だそうだ。まだそんな機能まで手を付けていないので詳しいことはわからないが、人差し指はあの人、中指はあの人、とか振り分けられたりするのだろうか。もう、完全に未来。しばらくの間、各地で新しモノ好きによる自慢大会が行われることと思う。

 ただ、二股をかけているような方は気を付けて頂きたい。

 

「この携帯すげぇんだよ!指をかざしただけで…ほら!お前の携帯にかかっただろ!」

「……何で私が薬指なのよ」

 

 これはマズい。さすがに薬指は不自然だ。人差し指のせてみなさいよ!中指は誰なのよ!キー!とか、そういうことになる。ヘタをすると塩酸で指紋を消されかねない。指紋の平和を守るには、「バカだなぁ、薬指ってことは……わかるだろ?」と、いきなりプロポーズに移行するしか道は無い。まだ遊び足りないあなた、指の振り分けには細心の御注意を。

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 ここまで書いたけど、そんな機能じゃなかったらごめんなさい。でも未来のドラマに、そんなシーン出てきたら面白いなぁ。あと、島津ゆたかが「あなたの携帯に私の家の電話番号が薬指で登録されてるのを見ちゃって爪を立てたい」みたいな歌を出すのもいいと思う。

●2003/7/11

 知らない間に名古屋場所が始まっていた。

 相撲好きな後輩が、こういう事を言っていた。
 「大相撲というのは裏社会と繋がっている興行ですから、ある程度の八百長があります。それがいいのか悪いのかは別として、間違いなくあります。では、ガチでやったら誰が強いのか。絶対に魁皇が最強です。彼は力士に必要なものを全て兼ね備えています。秘密クラブのような場所で地下相撲を開催してみればわかります。」

 うん、魁皇が最強だというのは君の主観だから別に反論しようとも思わないが、地下相撲って何だ。すごい怖い。金網で囲われた土俵に上がる覆面をした力士。観客席には口コミで集まった政財界の大物達。ルール無用の残虐ファイト。飛び散る血しぶき、きしむ骨。要人達の狂ったような怒号が飛び交う中、一夜にしてビッグマネーが動く。

 だんだん本当にやってそうな気がしてきた。たぶん、曙あたりは地下相撲の方では現役でやってるんじゃないかと思う。あと、こっそりチャック・ウィルソンも出てそう。

 おっさん壁紙にケーシー高峰追加。

●2003/7/10

「テレビを見て育った奴等が番組を作るようになってから、テレビはずいぶん雑になりました。あいつら、おそるおそる作ってませんからね。」

「芸人」永六輔(岩波新書)

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 「速報!歌の大辞テン!!」を見た。何年か前のトップ10と今週のトップ10を並行して紹介する番組。今日は昭和57年7月のトップ10を取り上げていた。上で引用した文章、いつ頃の言葉なのかわからないし、年寄りが良く言う「今の奴ぁダメだ!」的なありふれた意見ではあるが、もしも舟型多円錐図法の世界地図をバックに「赤道小町ドキッ」を歌う山下久美子を見た時に出てしまった言葉であるならば、大いに賛同してしまう。

 今週のトップ10の方では、安部麻美さんという大変かわいらしい女の子が4位くらいに入っていて、初めてその歌声を拝聴したのであるが、もうなんというか、歌がすごいことになっていた。「アイドルは顔が可愛ければ歌なんてヘタでいい」とは言うものの、今まで見たことのない次のステージに進んでいる感じだった。

 聞くところによると、彼女は超有名アイドルの妹だそうだ。おそるおそるデビューしなかったんだろうなぁ、と思う。

 おっさん壁紙に森毅追加。

●2003/7/9

 アイドル本人日記アンテナというのを見つけた。

 登録したサイトの更新状況をチェックできるはてなアンテナというサービスを利用した面白い試み。思いついた人は頭がいいんだろうなぁと思う。

 手書きの文章が画像ファイルとしてそのままアップされていて、うわぁ、本当に自分で書いてるんだなぁと嬉しい気持ちになるトモフスキーの日記や、手書きの文章とかじゃ無いんだけど絶対自分で書いてそうだなぁとイヤな気持ちになるおちまさとの日記など、幅広い有名人をカバーしているので、お時間のある方は自分の好きな有名人の日記を探してみるのも良いのでは。

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 金谷ヒデユキの日記によると、彼はお笑いをやめてミュージシャンに転身したようだ。

 もったいないなぁ。中学生の時にテレビ演芸で見た、キューティー鈴木の歌は面白かった。まぁ、いま聞いても全く面白くないだろうけど、あの時代の、あのタイミングでキューティー鈴木を取り上げたところに光るセンスを感じた。

 彼は今、水球をやっている高校生から「水球を盛り上げてくれませんか?」というメールが来たのをきっかけに、水球をイメージした曲を作り、それを水球のテーマソングにしてもらおうと日本水泳連盟と直接交渉しているらしい。

ミュージシャンに転身した金谷ヒデユキ。
水球をやっている高校生。
水泳連盟で水球を担当している部署。

 「あの山の向こうでは、知らない人達が知らない暮らしをしている」そんなような詩、ぼのぼので読んだことあるなぁと、少し感傷的な気持ちになった。やっぱりインターネットは面白い。

●2003/7/8

 知り合いのおばさんの娘夫婦が、キティちゃん御殿に住んでいるそうだ。

 キティちゃんグッズの販売で一儲けして建てた、とかそういう意味じゃなく、もう外観から家具から家電製品に至るまでキティちゃんで統一された家。で、そこに行ってきたという話を聞いた。

 キティちゃんのドアを開けるとキティちゃんの服を着た娘夫婦がお出迎え。キティちゃんのテレビを見ながらキティちゃんの湯飲みでお茶を飲み、夜はキティちゃんのタイルが敷き詰められた庭に出てキティちゃんのパラソルの下でキティちゃんの椅子に座ってバーベキューをしたらしい。

 さすがにキティちゃんの肉を焼いて食ったとは言ってなかったが、すごい統一感。俺が気になるのは旦那の気持ちだ。本当にキティちゃん好きなんだろうか。絶対、嫁に合わせてる。キティちゃんのベッドの上で「夢なら醒めてくれ」と毎晩こっそり自分の頬をつねったりしてるのではないだろうか。そこまでして結婚したかったのか。

 おばさんに「旦那ってどんな人?」と聞いたところ、結構な規模の会社で社長をやってる人だそうだ。社長がキティちゃんバージョンのムーヴに乗って御出勤。社員の間で何て言われてるかも気になるところだ。俺が社員なら絶対「うちのキティは、ちっとも給料上げてくれねぇよ」とか言ってる。

 そしてどうやらその旦那、顔も少しキティちゃん似の模様。キティちゃん似ってどんな顔なのか全く想像がつかないが、それを聞いてゾッとした。もしかして旦那もコレクションの一部なんじゃないのか。嫁がキティちゃんに飽きた瞬間に起こるであろう強烈なカタストロフ。それはきっとファンシーな暮らしの思い出を、忘れがたい悪夢へと変えることだろう。

●2003/7/7

 今朝、NHK教育で「100語でスタート!英会話」という番組をやっていた。

 新聞のテレビ欄でタイトルを見掛け、100語でスタートできるなら自分にも何とかなるのではないかと思い早速チャンネルを合わせると、髪を緑に染めたハイテンションな外人男性と、10代と思われる日本人女性タレントが簡単な英語で会話している様子が映し出された。軽快なやりとりを見ながら楽しく学習しようという番組のようだ。今日は「write」の使い方を勉強していた。果たしてそのレベルから100語でOKなのかという疑問は残るが、明るい雰囲気に満ちた番組の作り自体には好感が持てる。有意義な時間を過ごしたなと思いながらエンディングテーマを聞いていると、すぐに次の番組が始まった。

 「いまから出直し英語塾」

 もう、胸をえぐるようなタイトルだ。「100語でスタート!」といった勢いは感じられない。よく考えてみれば、100語でスタート、などという言葉に心を躍らされてしまったが、俺に求められているのはスタートじゃない。出直しだ。さっきまでの楽しい気持ちも冷め、ツラい気持ちに。

 番組が始まると、さらにツラさは増した。笑ゥせぇるすまんに出てくるバー「魔の巣」みたいなセット。暗い画面の中央、カウンターに気怠い雰囲気で腰掛けている香坂みゆき。隣にはテーブルに突っ伏している男。マスターの扮装をした講師が語りかける。「お客さん、看板ですよ。」
  なんか人生すっかり裏街道といった趣き。画面全体を覆う、出直そうというムード。英語とか何とかより、全てやり直そう。そんなメッセージすら感じる。

 小芝居が終わり、講座部分が始まる。今日のテーマは「英語で俳句を楽しもう」。感じた事を英語で5・7・5の韻律に収めてみよう、という課題。英語と俳句という取り合わせに、英語をやり直そうという気持ちはあるけど自分の土俵で勝負したい、といった臆病な大人達の性根が表れてしまっている。彼等は英語を身につけられなかったせいで、心まで汚れてしまったのだ。

 悲しくて見ていられなかったのでチャンネルを変えてしまったのだが、あの番組、どうなっただろう。そして来週からどうなっていくのだろう。彼等は、やり直せるだろうか。日の当たる世界に戻れるだろうか。自らの汚れた心に気付くだろうか。失った輝きを取り戻せるだろうか。

 また興味が英語からズレてしまった。本当は英語なんてどうでもいいのかもしれない。

●2003/7/6

 書道って、何を以て良しとするのかがわからない。

 そりゃ字のウマいヘタであれば、だいたいわかる。問題は、何か巨大な紙に巨大な筆で書くタイプのやつだ。松村雄基が展覧会で入選しちゃったりしてるのを見ると、ますますわからない。加藤登紀子もスゴい、とか言われると尚更だ。

 みんなで「あれはいい」とか「あれはダメ」とか言って俺をからかってるんじゃないのか。実は「ある・なしクイズ」みたいな事か。加藤登紀子にはあって加藤茶にはない、とかそういうやつか。

 「ピカソの絵だってわけのわからない絵じゃないか」との反論もあると思う。正直、俺にはピカソの絵が良いのかどうかもわからない。ただ、ああいうのは「こういう時代に・こういう人が・こういうコンセプトを用いた」とかまでセットでわかる人が楽しむものだろう。一種の教養ゲームみたいな。

 ここまで書いて、はたと思い当たった。ひょっとして書道もそうなのか。 「スクールウォーズの再評価が始まるなか・松村雄基が・あえて『ポニーテールはふり向かない』って書いた」、とか、そういう事か。それならわかる。俺も欲しい。そうか。そういう事だったのか。


  加藤登紀子の方も考えたけど、何か大変な事に巻き込まれそうだから書かないでおく。

●2003/7/5

 「英語ができるようになりたい」と漠然と思うが、どのくらいの達成度をゴールと見据えれば良いだろうか。

 とりあえず自分が話せないまでも、外人の言ってることが聞き取れたらいいなぁ、とは思う。字幕無しでハリウッド映画を見られるくらいに。そうなったらアメリカの映画館に行ってみたい。アメリカ人は映画を見ながら観客が一体となって頻繁に「ウワァー!」とか叫んだりして映画を楽しむという。その一員となり、はじっこの方でウワァとかギャーとか言って、その一体感を体験したい。

 一体感ということで言えば、大統領の演説を聴いてアメリカ人と一緒になって「ウワァー!」って叫ぶのも良い。これはかなり一体感が生まれるのではないだろうか。もしかしたら周りも俺をアメリカ人の一員として受け入れてくれるかもしれない。

 欲を言えば、NASAで打ち上げだか帰還だかが成功した時に、基地みたいなところで書類をバサバサーっと放り上げて「ウワァー!」って叫ぶ一員になれたら最高だ。あの高揚感を一生に一度でいいから体験したい。バサバサやりたい。もうバッサバッサやりたい。NASAで。

 どんどん遠ざかっていくゴール。

●2003/7/4

 今日はトリビアの泉の全国ネット化を記念して、普段くだらない話ばかりしている当サイトにお付き合い頂いている皆様へ感謝の意を込めて、「へぇ」と思って頂けるような話をしてみようと思います。

 と、言ってはみたものの誇れるような知識も無いので、学生時代にサイクリング部という、のんきそうな部に所属していたことを生かして自転車関連のネタを披露いたします。


 二人とか三人で漕ぐ長い自転車がありますね。アメリカ人が仲間と一緒に百点満点の笑顔でこっち見ながら乗ってるアレです。どんなに悲しい事があっても、乗ったら笑ってしまいそうなアレ。失恋したら、あの自転車を買うのもいいと思います。特殊なモノなので結構いい値段ですが、失恋の痛手から立ち直り笑顔を取り戻せるなら安い買い物だ、と感じられる富豪の方もいらっしゃるかも知れません。ところが。


へぇ・その1…日本でアレに乗って公道を走ると、捕まる。

 なんか各地方自治体の条例で禁止されてるらしいです。サイクリング部に居た、自転車に人生の全てを捧げちゃったような先輩が言ってたので、たぶん本当なんだろうと思います。「なんだよ、じゃあ失恋したらどうすればいいんだよ」と途方に暮れている甘えん坊の富豪の方々。ご安心ください。実は。


へぇ・その2…長野県だけはOK。

 これもその先輩が言ってました。長野県には、アレを規制する条例が無いそうです。全て解決ですね。失恋したらアレを買って長野へ直行。せっかくなのでソバでも食べながら金剛力士像を見てくることをお勧めします。


 いかがでしょうか。そんな事は全部知っていた、と仰いますか。困りましたね。あと何かあったかな。えぇと、そうそう、これはどうでしょう。


へぇ・その3…お医者さんごっこは、お互い中学生までならシャレの範囲内。

 これも同じ先輩の言葉ですが、おそらく法的根拠は無いものと思われます。強要した場合には訴訟となるケースも考えられますので、一応、中学生の方々も御注意ください。居ないとは思いますが。

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 トリビアの泉って、こういう番組だろうか。

●2003/7/3

 耳掻きって、いつまであの形なんだ。

 これだけ科学が発達してるというのに、耳掻きだけは進化を遂げていない感じがする。バリエーションも、ライトだの掃除機だのが付いてるような小手先の変化を除けば数種類しか思い当たらない。だからと言って誰も耳掻きの進化なんか求めていないのか、というとそんな事は無いはずだ。たぶん10年くらい前だと思うが「耳に差し込んで火をつけると耳垢が吸い上げられるロウソク」が話題になったことがあった。

この後、円錐状のところを開くと、耳垢みたいなものがビッシリ。こんなの。

 渡辺満里奈とかが得意気に紹介していたのを思い出す。この商品自体は本来リラクゼーション目的のものだったらしく、耳垢を取る役割を果たしていると思ってたのは渡辺満里奈だけだったので凄い勢いで忘れ去られたが、こんなものが静かなブームを呼んだりするところを見ると、みんな耳掃除には感心があるのだと思う。

 きっと画期的な方策があるはずだ。今までの形で無い何かを発明すれば巨万の富を得られるのではないか。何十年後かの教科書には、玄関が暗くて靴が見つからない時に一万円札に火をつけて「これで明るくなつたらう」って言ってる耳掻き発明家の風刺絵が載るかも知れない。

 実は、一儲けを企む諸兄に報告がある。かなり昔から温めていた、新しい耳掃除アイテムのイメージがあるのだ。それをここで公表したい。

 歯医者で銀歯を作ったりする時に、型を取るために使うスライム状のアレを想像して頂きたい。時間が経つと固まるアレだ。もう少し柔らかめに固まる(ゴムくらい)物質を開発できたなら尚よい。それを耳に流し込む。数分待ってから引き出す。

 ズルン。

 サザエとかの身をズルン、と出す感じで。そうすると、内耳の形に固まったゴム状の物質に耳垢という耳垢がビッシリくっついて…。

 こんな説明で伝わっただろうか。この案は、かなりいい線を突いていると思う。耳の中がツルツルになること間違い無し。想像しただけで気持ちよさそうだ。もしこういったものを開発できる環境にある方がこれを読んでいるならば、この案は自由にパクって頂いて構わない。構わないどころか、是非パクって頂きたい。アイディア料とかケチくさい事は言わない。歯医者に行くたび帰り道でこの案の実現方法を考えてしまうのが、もうイヤになったのだ。

●2003/7/2

 果物泥棒が流行っている。

 サクランボで笑っていたら、今度はメロンだそうだ。これは許せない。札幌の外れの農業地帯に建っている某高校には、「スイカを盗んだら停学、メロンを盗んだら退学」という校則があるくらいの重罪だ。この校則は、たまに深夜ラジオのネタになったりしていたので聞いたことがある方も居るかもしれない。

 そう言えば、その高校に進学した友人Mくん。高校三年の時、進路指導調査のアンケート用紙にあった「希望の進路を書いてください」という質問に、「メキシコに渡って空中殺法を学ぶ」と書いて提出したそうだが、その後どうなっただろうか。パチプロになったところまでは耳にしたのだが、メキシコに行ったという話はまだ聞かない。

7/29追記 確認したところ、この校則は実在しないそうです。残念です。

●2003/7/1

 そんなに主役がいいなら徹子の部屋にでも出れば良かったのに。それはそれで怒って帰りそうだが。

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 昨日、男4人でギョーザ食べ放題の店に行った。1,200円で餃子・ライス・スープ全ておかわり自由。初めて行ったのだが、かなり混雑していて数分待ってやっと入店。

 最初の勢いで「もう2人前ずつ注文しとけ」、「俺は3人前ずつの方が良いと思う」などと景気の良い事を言っていたのもつかの間、わりとすぐ全員ダウン。テーブルには餃子の山。残すと罰金を取られるとわかり、「お前がこんなに頼まなければこんな事にはならなかった」、「最後に2人前頼めって言ったの誰だ」、「そもそも俺はギョーザ食べ放題なんて来たくなかった」と一気に場は餃子裁判の様相を呈し始める。ケンカをしてもしょうがないじゃないかと一旦は収まってイヤイヤながら同じ数ずつ分担して食べていたのだが、しまいには「お前の食ってる餃子の方が俺の食ってる餃子より小さくないか」との妄言まで飛び出す始末。その後、ファミレスへと場所を移し餃子裁判の第二審が行われたのだが、どうしてこうも貧乏根性が抜けないのだろう。

 食べ放題で元を取るなんて幻想だ。それくらいわかっているはずなのだが、どうしても本気になってしまう。

 思えば、「食べ放題」という言葉を「同料金で無限に食える」と解釈するのが間違いであったように思う。もう大人なのだから、これからは食べ放題と言われても「腹一杯まで食える」程度に受け止めたい。

 若さをアピールしようとしたのだが、結果としてケチくささのアピールになってしまった。

 


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