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2004年01月11日ログ。   

●2004/1/11

 好きなタイプの芸能人を聞かれると、いつも困る。

 そもそも女性タレントに入れあげたことが無い。かわいいな、とか、きれいだな、と思うことは良くあるが、好きなタイプはと聞かれてパッと思い出すような人は居ない。そして問題なのは、答えによって俺の趣味を判断されることだ。そうなると適当なことを言うわけにもいかないので、ますます困る。

 とは言え、聞いた方だってそこまで真剣に聞いてるわけでもないのに「好きと言える芸能人は居ない」なんて答えるのもどうかしてるっていうか自意識過剰っぽいので、最近は何も考えずに「菅野美穂」って言うようにしてる。それほど好きなわけじゃないんだけど、菅野美穂って答えておけば、話も広がらずに場が丸く収まることを学習したから。

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 話は変わるが、「アッコにおまかせ!」見たら、クイズやってた。「日本の首都は?」とか「自民党って何の略?」みたいな、本当に簡単なもの。いくら何でもわかるだろうというレベルの問題が次々と出題されるなか、解答者として出演してたあびる優が、ものすごい勢いで誤答を連発していた。正解の方が少なかった。「自民党って何の略?」という問題には「自前民」って答えてた。なんだそれ。

 

 俺は少し前から興味を持って見ていたのだが、あびる優はすごく新しい感覚を持っている人だと思う。もしかしたらそれは、知識を付けることなく育ってきた事によるものなのかも知れない。

 

 ギターの弾きマネをする大会がある。何も持たずにギターを弾いてるフリをして、そのカッコ良さを競う大会。もちろん、フリだけだからギターを弾ける弾けないは関係ないのだけど、たぶんカッコ良く弾きマネができるのは「本当にギターがめちゃくちゃ上手い人」か、「全くギターを弾けない人」ではないかと推測する。おそらく中途半端な知識は、陶酔を妨げるだろう。アクションを縛るだろう。

 他の例も挙げよう。今回の自衛隊派遣は正しいか?という問いに「正しい!」とか「正しくない!」というようにハッキリ言い切れる人っていうのは「世界情勢をめちゃくちゃ勉強してる人」か、「世界情勢を全く知らない人」だろう。ほとんどの人は中途半端な知識を持っているために、言い切ることができず明言を避けるのではないか。何も知らずに意見を言っていいのかという問題もあるけれど、どっちつかずのことを言う人よりは、ガンガン意見を言う人の方が話してて楽しい。

 極端に言って、センスに恵まれた人は知識を付けない方がいいと思う。外から得る知識は、個人の自由な心の動きを阻害する。彼女の天才は得難いものだ。もしこれから、あびる優がその無知によってバッシングを受けるようなことがあれば、俺が守りたい。その自由な感性を。どんなことをしてでも。この気持ち、もしかして。

 



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