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2003年12月10日ログ。   

●2003/12/10

 最近、道路公団の改革に関するニュースが多い。

 その中に、よく「既得権益」という言葉が出てくる。公団OBの天下り先として存在するファミリー企業。必要ない道路の建設計画をあてにする土木業界。雇用との密接な関係もあるので単純な問題では無いが、税金が一部の人達の利権を守るためだけに使われているとするならば面白くない話だと思う。

 一方、民間レベルにも既得権益の問題はある。卸売業界なんかもその一例だ。物流や情報網などのインフラ整備がこれだけ進み、さらに流通の仕組み自体も変革期を迎えている中で、二次・三次の問屋は本来であれば淘汰されるべきなのだが、無視できない数の企業がそこで既得権益を有しているために改革が進まない。多重の中間マージンは巡り巡って消費者が負担することになる。もしかしたら他にも、気付かないところで企業の既得権益を守るために一般の人々が負担を強いられている部分があるのではないだろうか。

 俺はミシンがあやしいと思う。だいたいミシンって、作業前の準備が複雑すぎる。

 ミシン右上の棒みたいなところに糸を入れて、いったんミシン左上の方でひっかけてから針の方へ下ろし、そこで針穴に通すかと思ったらフェイントで、一旦ひっかけて何故かまた上にあげ、上でひっかけて再び下げて、針の少し上のところでひっかけて、ここでやっと針穴に入れて、ひづめみたいなところにひっかけて後に回す。そこで終わりかと思ったら甘い。最も面倒な下糸の準備が待っている。

 なんでそんなにひっかけるんだ。絶対おかしい。たぶん、糸をひっかける場所ごとに、そこの部品を作っている業界があって、既得権益にしがみついてるんだと思う。とりあえずボビン業界あたりが無くなれば、かなりラクになるのではないだろうか。もう負担はウンザリだ。今こそ声を上げよう。ミシンは我等のものだ。

 



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