/  TOP  / 

2003年08月15日ログ。   

●2003/8/15

 武術を習いたい。

 学生の頃は武道になんて全く興味が無かったが、運動不足を実感する今日この頃、どうせ運動するなら武道を嗜み心身を鍛えてみるというのはどうだろう。

 一口に武術と言ってもいろいろある。もし今から習うとしたら、どんなやつがいいのか。友人一同で話し合ってみたところ、「空手がいいんじゃないか」という話になった。警察官の友人曰く、警察学校には逮捕術という教程があるらしく、その授業で組み手をやった時、さまざまな武道経験者が居る中でも極真空手出身の人達がダントツで強かったとのこと。ちなみにその友人は剣道初段。まあ剣道はちょっと組み手で生かせないとは思うが、実戦形式で空手が強かった、という話は興味深かった。

 でも、いまさらフルコンタクト空手はキツそうだ。もうちょっとマイルドなやつでいい。かと言ってカラテビクスというわけにもいかない。それはもはや武術ではない。「じゃあ合気道はどうだ」という案も出たが、どうも合気道教室というと女性がチカン撃退法を学んでいる場所という印象が強い。うっかり俺がそういう感じの教室に入ったとしたら、間違いなくチカン役に立候補すると思う。それはそれで楽しそうだし、チカン役に生き甲斐を見つけられそうな予感すらあるが、最初に「武術を習いたい」と思った時の志は失われそうだ。現に今、失いかけた。

 うだうだ考えながら武術系のサイトを巡っていたら、今度は「古武術」というキーワードが目に入った。古武術。いいかも知れない。かなりシブい。「古武術やってます」って言いたい。古武術というのがどんなものか良く知らないけど、たぶんチカン役の居ない合気道みたいな感じだろう。あと、なぎなたとか。

 ところで古武術を教えてる場所ってあるんだろうか。友人に聞いてみたら、札幌の某所に有名なカレー屋があるのだが、そこの店主が地元の古武術界では知られる存在らしい。教室は持っていないそうだが、是非その人に習いたい。なんて頼めばいいんだろう。シミュレーションしてみる。まず、カレー屋に行く。カレーを頼む。カレーが運ばれてくる。黙々と食べる。食べ終わる頃、店主は俺のことなど忘れて厨房でカレー鍋を見つめている。チャンス到来だ。後ろからカレーのスプーンで殴りかかってみたい。たぶん店主はカレー鍋のフタで俺のスプーンを受け止める。店主の鋭い眼光。ここで俺が土下座して「かなりの使い手とお見受けした。弟子にして頂きたい。」って言う。うん、いいんじゃないか。おそらくこんな感じだろう、古武術の入門って。よし、カレー屋行こう。楽しみだ、鍋のフタ。

 

 何て言うか、自分が武術のことを全体的にわかってないことに気付いた。そして「武術を習いたい」という気持ちが生半可なものであることにも。

 



 /  TOP  / 

 

TOP