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2005年1月ログ。   

 

●2005/1/14

 落語に「紺屋高尾」って噺がある。

 簡単に言うと、紺屋の職人が高尾太夫という遊女に一目惚れして、三年かかって貯めた金で逢いに行ったところ、高尾太夫も堅気の男の真心に惚れて嫁にくる、みたいな話。高尾が来たぞ!

 金のある無しや身分の差を超えて真心が人の心を打つというファンタジーは、昔から庶民の娯楽だったわけだ。まあ、ほとんど現実には有り得ないからこそファンタジーなんだけど。

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 ちょっと前に、ライブドアの堀江社長が著書の中で「女は金についてくる」とか「人の心は金で買える」なんて言ったことが話題になった。とは言っても1973年生まれの堀江社長が本気でそんなこと思ってるのかな、と思う。俺は何でも世代のせいにしたりするのが好きだから言うけど、70年代生まれって、子供の頃をバブルで過ごしてるから、「世の中、金じゃないよ」って刷り込まれて育ってて、かなり甘いところがある。堀江社長は、おそらく「女は金についてくる」なんて思ってなくて、惹句として言ってる。それを、不況で心の折れた人が真に受けて騒いだりする。まったく不毛だ。

 堀江社長の狙った発言なんかよりも、アコムのCMでお馴染みの小野真弓が間延びしたボンボンとの交際を認めたというニュースの方がリアリティをもって胸に迫ってくる。小野真弓は1981年生まれ。小学生の頃に不況が始まった80年代生まれの奴等はシビアだ。80年代生まれの女は金についてくる。80年代生まれの人の心は金で買える。金がない奴はアコムで借りろ。金の大切さをテレビCM以上の強烈さで訴えかける小野真弓。安い女もいいところ。

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 いろいろ言ってみたが、悲しいことに、それでも俺は小野真弓が好きだ。金で買える女でかまわない、一目でいいから小野真弓に逢いたい。届け俺の真心。高尾が来るぞ!

●2005/1/12

 おみくじって、儲かるよなあ。

 正月のたびに思う。おみくじは儲かる。あんな紙切れが、200円とかでバカみたいに売れる。あり得ない。初詣に行くと、甘酒とかおしることかの出店がたくさん出てるけど、そんなのより、おみくじ売ればいいのに。

 ただ、出店でおみくじ売っても、売れないだろうとは思う。たぶんみんな、神社の公式おみくじ買う。なんとなく、ありがたい感じがするから。と言っても、別に宗教的なバックグラウンドがあるわけでもなく、神社って昔からあるしなあ、くらいの感覚で。ブランドみたいなもの。おそらく取って代われるものはある。カリスマでも担ぎ出せばいい。例えば、本田宗一郎あたりいいんじゃないか。不況の御時世、居るんだか居ないんだかわからないような神様よりも、実在した経営者とかの方がありがたがられるかもしれない。

 あと、おみくじの内容にも改善の余地があるように思う。おみくじについて、ちょっと検索してみたところ、おみくじ製造のうち、6割のシェアを持つ(有)女子道社という会社があることがわかった。社員6人の小さな会社らしい。6人でもシェア6割とれてる。昔からの縁故だろう。黙ってても売れるから、適当に作ってそう。吉と凶の割合とか何十年も変えてなさそう。さしあたり大凶とか増やしてみればいいのに。今の若者は大凶の方が盛り上がって喜ぶのに。

 考えたことをまとめると、神社の出店でおみくじ販売。おみくじには本田宗一郎の名言とか書いてあって、HONDAのロゴ入り。だいたい大凶。

 そんなの誰か買うのか。

●2005/1/1

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 


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