杉作J太郎
いいこと言う。全くその通りだ。タモリ倶楽部で背中に低周波治療器つけられてイタイ! イタイ! って叫んでたオヤジが言ってるとは思えない。
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モノを捨てたい。
なんていうか、部屋がせまい。そろそろ限界だ。杉作J太郎には申し訳ないけど、ドンドン捨てていきたい。
とは言っても、いらないものなんて一つも無い。だいいち捨てられるものならとっくに捨ててる。いったい何を捨てたら良いのだろうか。
いろいろ考えた結果、「昔のビデオテープの映像をDVD化して、テープを捨てる」ということを思いついた。それによって画質は少し落ちるものの、かなりスペースを圧縮できるようだ。中身を捨てずにモノだけ捨てる。それならJ太郎も怒るまい。
そこで先日、ビデオテープからパソコンに映像を取り込む装置と、DVD-Rドライブを買ってきた。さっそく設置して、手持ちの中で最も古そうなビデオテープを入れてみる。
これは、たまがデビューした1990年5月頃の「夜のヒットスタジオ R&N」という深夜番組だ。司会が戸川純とバブルガムブラザーズ。まるっきり謎の人選だが、まあ当時には何らかの意味があったんだろう。覚えてないけど。
映像の取り込みを続けながらダラダラ見ていたら、番組の中盤で、見覚えのないコーナーが始まった。ライブハウスが推薦するバンドのライブを紹介するコーナーらしい。1990年と言えばバンドブーム全盛。ライブハウスにはビートパンクが溢れ、どうでもいいバンドが大量生産されていた頃。どんなタテノリバンドが登場するのかと思ったら、予想に反してレゲエっぽい歌が流れてきた。思わず画面に見入る。
あ。
フィッシュマンズだ。
何がポイントかと言うと、このビデオが1990年のもので、フィッシュマンズのデビューが1991年だということ。もしかして、ファンの人達でも存在を知らないような幻の映像ではないだろうか。
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ただのアマチュアバンド映像が、14年の時を経て価値のあるものに生まれ変わっていた。やっぱり、こういうこともあるから、モノって捨てない方がいいと思う。決めた。ビデオテープも捨てない。全部とっておく。画質を落としてDVD化するより、オリジナルのまま保管しておこう。
結局、何も捨てないことになってしまった。モノは減らない。そして部屋に増えたDVD化の機材。
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