ちょうど一年くらい前に、帽子の上に付けるポンポンを作ったのが、下の写真。

どう見てもウソくさい。こんなのポンポンじゃない。作り方に問題があったのではないか。そう考えていたところ、手芸店でこんなものが目に入った。

クロバー社の「スーパーポンポンメーカー」という商品。ポンポンを作る専用器具のようだ。これさえあれば自分でも何とかなるのではないか。さっそく購入してみた。

パッケージから出して並べてみた。左から順に、直径85mm、65mm、45mm、35mmのポンポン用。
使い方についてはメーカーのサイトに動画付きで詳しく載っている。

巻いたり、

切って外したり、

手で丸めたりすると、

きれいなポンポンが出来る。これこれ。完璧。思い通りのポンポンができた。
きっと編み物上級者の方は、「ポンポンなんて簡単にできるものなのに、専用の道具を買うなんて馬鹿げている」と言うに違いない。でも、もしかしたら男の手芸とは、こういうものかも知れない。「男の料理」なんていうと格好いいものに思われがちだが、実際には「よし、チャーハン作ってみよう」なんて言ってみては、チャーハンを作るためだけに巨大な鉄の中華鍋を買ってきて奥さんに怒られたりするのが男の料理の実態ではないだろうか。それと似てないか。なんとなく。
そういう意味で、男子はどんどん道具に頼っていくといいと思う。また、ブランド志向の人には、アンデミルミルと同じハマナカで作っているくるくるボンボンという品も売られていたので、そちらをお薦めしたい。そっちの方が100円くらい安い。

クリスマス前で、せっぱ詰まってアクセスしてる方々に向けて、従来の予定を変更して役に立つことを書いてみよう。ニットキャップと言えばポンポン。失敗に終わった前作と、余ってしまった毛糸でポンポンを付けてみる。
1.まず、お手持ちのベタな哲学書に毛糸を巻いていきます。

たいがいの編み物本には「厚紙に巻いていく」って書いてますが、厚紙って家にありますか。無いと思うので、適当な文庫本に巻くのがいいと思います。今回は30回巻いてみました。巻く回数は毛糸の太さなどから加減してください。「ポンポンの大きさも厳密に決めたい」という方は何とか厚紙を用意して、幅を調整してから巻いてください。
2.芯にした文庫本を抜きます。

30回巻かれた毛糸の楕円になります。
3.楕円の中に適当な長さに切った毛糸を一本通します。

後で、この毛糸を使って帽子とポンポンをくっつけます。20〜30cmくらいでいいと思いますが、不安な方は多めにとっておいてください。
4.通した毛糸をきつく結んで楕円の一方を束ねます。
こんな風になります。

5.結んで束ねた方の反対側を切ります。

束ねた結び目からたくさんの毛糸が出ている状態になりました。
6.毛糸をほぐして、バラけさせます。

これでポンポンは完成です。作る前に自分で想像していたポンポンとは異なり、なんだかグロい感じになりましたが気にしないことにします。
7.帽子の頭頂部にある編み目に、つなぐための毛糸をグイグイ通してくっつけます。

帽子の編み目に毛糸を通していく作業は、とじ針が無いとキツイと思います。用意できない方は、適当な編み目から毛糸を裏に通して玉結びで終わってもいいと思いますが、一ヵ所にだけ負荷がかかると毛糸が切れてポンポンが落ちます。
8.完成です。

いそぎんちゃくみたいなものが出来上がりました。ポンポンって、もう少し丸い物じゃないでしょうか。たぶん、巻きが足りなかったんだと思います。みなさんは、もっと巻いてください。わからないけど。
失敗作を使って有用な情報を書くつもりが、また失敗してしまった。
一玉分編み終わっていたので、二玉目に入る。そこで、前作の時は次の毛糸と「結んでつなぐ」方法を紹介したが、今回は違う方法で。そのために新兵器を購入してみた。とじ針。
太い毛糸の場合、とじ針を使ったつなぎ方のほうが向いているそうだ。とじ針は、編み終わった時の仕上げにも使えるので、買ってもいいのではないかと思う。350円。
では、やり方を見てみよう。
1.一玉目の糸を黄色、二玉目の糸を緑で描く。

緑の糸をとじ針に通しておく。
2.黄色の毛糸に注目してみる。毛糸は、より合わせられて出来てるから、

良く見れば、こういう風になっている。
3.で、そのより合わせの中心に、とじ針を入れていく。

グイグイ入れていく。
4.そのままひっぱって2〜3cm通す。

完成。余った部分は切る。
毛糸の中に毛糸?本当にそんなことができるんだろうか。実際に挑戦してみる。

より合わせの中心に通そうと思ったんだけど。

この毛糸、より合わせてない。モールだから。
残念ながら検証はできなかった。たぶん出来るんだろうと思うので、普通の毛糸を使ってる方はお試しください。
選んだ毛糸が細かった。それが前作の敗因だ。
次は同じあやまちを繰り返さないようにしたい。そこで、今回は毛糸の選び方について。
アンデミルミルTOPには「超極太毛糸」を使おう、というのは前に書いた。「極太毛糸」ではなく「超極太毛糸」。
しかし、毛糸玉自体に「極太毛糸」とか「超極太毛糸」という表記は無い。

これがラベルの裏。
それでは、毛糸を見ても極太なのか超極太なのかわからない編み物初心者は何を参考に選べば良いのか。ラベルの裏の、どこを見れば良いのか。
正しいのかどうか知らないが、たぶん手掛かりになるのは「使用針」というところ。毛糸の太さと編み針の太さには密接な関係がある。太い毛糸に細い編み針を使うと、目が詰まってしまい重い仕上がりになり、逆に細い毛糸に太い編み針を使うと、目が緩くなり伸びる原因になる。(前回の帽子がやたら長くなったのは、形を整えようとひっぱった時に想像以上に伸びてしまったからだった)
ここで上の写真をもう一度見てみよう。「使用針 棒針9〜10号」と書いてある。9〜10号と呼ばれる太さの棒針で編むための太さの毛糸、ということだ。これが手掛かり。では、アンデミルミルTOPは棒針で言うとどれくらいの太さにあたるのか。それがわかれば解決だ。アンデミルミル付属の説明書に目を通すと、「主な適正素材と作品づくりに必要な目数」という表の下に、小さくこんな一行がある。
適正棒針15号〜10mmの全ての糸に対応できます。
一玉目の毛糸と二玉目の毛糸をつないでみる。
太い毛糸をつなぐには、本来なら「とじ針」と呼ばれる器具が必要になるようだが、もちろんそんなものはない。結ぶしかない。普通に玉結びしていいと思うけど、なんか正式な結び方があるようなので、それを御紹介。
では結んでみましょう。

ここでは色の通り、「緑の糸」、「黄色の糸」と呼びます。わかりやすくするために色分けして描いてますが、本当はもちろん同じ毛糸です。
1.黄色の糸を上にして交差させ、交差しているところを左手で持ちます。

最初の図のように重ね、つまみます。
2.緑の糸を上に持っていきます。

指より上にかけます。
3.緑の糸を輪にします。

下を通して輪にします。
4.緑の糸を黄色の糸の上にかけ、黄色の糸を緑の糸の輪にくぐらせます。

言葉での説明が難しい部分です。図を中心に御覧ください。
5.押さえていた左手を離します。

もう結び目になってます。あとはひっぱるだけです。
6.左手で黄色の糸の先を持ちます。

図で矢印のところです。
7.左手で黄色の糸を持ったまま、右手で緑の糸をひっぱります。

これで締まります。
8.完成。

こんな風になります。余った分は切ってしまいましょう。
説明になってるでしょうか。また失敗した気がします。
メールフォームから一言いただきました。一部ご紹介いたします。
アンデミルミル、ビューティーさんのログを見て作ってみようと思い買ったんですが、私には難しすぎて1段目で挫折。なかなか難しいです(笑)
これがアンデミルミルを上から見た図を簡略化したものです。

色が濃いところが爪です。8個しか書いてませんが、もっとあります。
1.説明書通り、一周目はジグザグにかけていきます。時計回りです。

毛糸を赤で書きました。こうなりますね。説明書通りです。
2.では、二週目に入りましょう。二週目の毛糸を青で表します。

二週目はジグザグにかけません。外を回ります。次の爪の外側で、一週目の毛糸と二週目の毛糸がぶつかりますね。
3.ぶつかったら、一週目の毛糸を、二週目の毛糸の下から拾って爪にかけます。

かけ方はこのページの左下で動画を御覧ください。
4.次の爪の外側には一週目の毛糸が無いので、そのまま素通りです。外を通ります。

素通りです。
5.さて、またここで一週目の毛糸と二週目の毛糸がぶつかります。

また拾いました。3と同じです。
6.次の爪は素通りです。

外に毛糸が無かったからです。4と同じです。これの繰り返しです。
7.拾う、素通り、拾う、素通りを繰り返して、一回りします。

全ての爪の外側に毛糸が通っている状態になりました。これで二週目が終わりです。編み物界で言う「作り目」の完成です。名前は関係無いので、覚えなくてもかまいません。
8.では三週目に入ります。三週目はオレンジ色で表しますよ。

外側でぶつかってますね。
9.二週目の毛糸を、三週目の毛糸の下から拾って爪にかけます。

もう後は完全に繰り返しです。
10.次の爪に行きます。

外側でぶつかってますね。
11.二週目の毛糸を、三週目の毛糸の下から拾って爪にかけます。

繰り返しです。9と同じです。
あとはずっと「拾ってかける」作業を淡々と繰り返すだけです。説明になってるでしょうか。なってない気がします。